10月19日(日)葛西臨海公園観察&撮影教室下見レポート
本番1週間前の12日(日)に、19日の観察&撮影教室を想定して葛西臨海公園を歩いて来ました。
前日の雨も上がり次第に晴れて来て、少し暑いくらいのお天気になりました。
公園内を歩いていると、あちらこちらでヒヨドリの渡りを観察することが出来ました。
やかましい鳴き声でにぎやかなヒヨドリですが、渡りの時には可愛らしい声で「ヒヨヒヨ」と鳴いています。
本番でも渡りのヒヨドリの声を聴くことが出来たらうれしいのですが、さて、どうなりますか?
(各写真をクリックすると、きれいに表示されます)
渡りのヒヨドリ
19日の本番は、葛西臨海公園駅から中央園路~蓮池~芝生広場~バーベキュー広場~潮風の広場~葛西渚橋~葛西海浜公園西なぎさ~展望広場~鳥類園上の池~ウォッチングセンターまで、鳥を探しながら歩く予定です。
公園内の舗装された園路(一部階段や坂道、木橋などがあります。)を2~3km歩きますので、履きなれた歩きやすい靴でご参加ください。
芝生広場のヒマワリ畑でカワラヒワを期待していたのですが、残念ながら頭の上を群れ飛ぶだけで、ヒマワリの種を食べに降りてくれませんでした。
その代わりと言っては何ですが、くちばしに黄色が残る今年生まれの若いスズメの群れが、蓮池のオギに留まっていました。
公園内を歩いていると、頭の上からドアがきしむような声が聴こえて来ました。
見上げると、枯れた幹を突きながら下から上に登っていくコゲラを見つけました。
バーベキュー広場では、仲良く地面に落ちている餌を啄むハシボソガラスを間近に観察することが出来ました。
一人だったので、カラスはあまり警戒せずに自然な姿を見せてくれました。
黒くて大きくて怖がられているカラスですが、意外にビビりで気が小さいので、なかなかリラックスしている姿を見せてくれません。
こちらを気にすることなく、地面を突いて可愛かったですよ。
潮風の広場を抜けると、西なぎさとの間の水路にヒドリガモが居ました。
渡って来て間がないのですが、この2羽はすでにカップルになっているようでした。
おしどり夫婦などとよく例えられますが、実はカモ類は毎年相手を替えて繁殖をするとよく言われています。
でも、実際はどうなのだろうとよく思います。
大型の鳥、例えばコウノトリやツルの仲間やオキノタユウ(アホウドリ)の仲間などは、一生涯連れ添い子育てをしています。
コアジサシでも毎年同じカップルで繁殖していると思いましたが、実は浮気性のカモたちも同じ相手と繁殖しているかもしれませんね(あくまでも個人の感想です)。
早くから仲のいいカップルになっているカモたちを見ると、そんなことを思ってしまいます。
鴨を観察していると、元気よく鳴きながらハクセキレイが飛んで来ました。
振り返ると、とんがり屋根のてっぺんにハクセキレイが留まりました。
しばらく留まってくれたので、よいモデルになってくれました。
図鑑のようなポーズの鳥写真もよいですが、首をひねった見返りのポーズや、頭をかいたり羽繕いしたりしているところも可愛いですよね。
鳥の行動を観察して理解することが、バードウォッチングの醍醐味の一つだと思います。
水路の鳥を見ながら葛西渚橋を渡り、西なぎさで海にいる鳥を観察します。
この時にも砂浜には降りず、舗装された園路から観察するつもりです。
前回三番瀬観察&撮影教室では、スワロATC(望遠鏡)を修理に出していましたのでご覧いただけなかったのですが、無事に修理が終わりオーストリアから帰って来ました。
スワロATCを持って行き、遠い鳥をご覧に入れますので、ぜひ覗いて見て下さいね。
西なぎさの海を見ていると、手前の石積みを何かが飛びました。
双眼鏡で確認すると、イソヒヨドリでした。
ゆっくりとしゃがんで、出来るだけ低い位置からイソヒヨドリを狙ってみました。
鳥を撮る時には、鳥の目線・アイレベルで撮影するのがよいと思っています。
立ったまま撮ると、鳥と地面との距離が近いのでゴチャットした印象になりますが、低い位置から撮影すると鳥が背景から遠くなり、綺麗にボケるようになります。
鳥を撮る時には、ぜひ背景にも注目して撮影してみて下さいね。
西なぎさで鳥を見て、再び橋を渡って鳥類園の上の池を目指します。
水路沿いの道を歩いていると、所々で樹林の上からモズの高鳴きが聴こえて来ました。
梢にモズの姿を探しましたが、なかなか見える所にはいてくれませんでした。
上の池には、コガモが居ました。
本番の時には、他のカモたちも渡って来てくれているのではないかと思っています。
渡り始めのカモのオスは、エクリプスというメスと同じような羽衣をしています。
エクリプスを観察することも、今時のバードウォッチングの醍醐味だと思います。
スワロATCに捉えてカモ図鑑を用意しますので、ぜひ識別にチャレンジしていただきたいと思います。
上の池の水面ばかりを見ていましたが、ふと見上げると奥の松に白い塊が目に目に入りました。
双眼鏡で確認すると、綺麗なオオタカ成鳥でした。
遠いので小さくしか写りませんが、猛禽類が見られるとうれしくなりますよね。ふと目を離したすきに飛び立ち目の前に飛んで来てくれたのですが、写真を撮ることは出来ずに飛び去ってしまいました。
鳥との出会いは一期一会、どんな時も集中して見ていないとダメですね。
12日(日)下見時の観察種は、
ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カイツブリ、イソシギ、ウミネコ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオタカ、トビ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワの26種、番外カワラバトでした。
葛西臨海公園のジョウビタキ初認は、例年10月20日頃です。
本番の19日に見られたら、うれしい限りです。
ロッキー松村・ホビーズワールド観察&撮影教室は、ご参加の皆さまと楽しく鳥を見て、写真も撮る会です。
初めての方もどうぞご心配なく、写真は撮らずに見るだけでも大歓迎です。
双眼鏡の使い方から鳥の見方まで、ご案内させていただきますので、ご安心してご参加ください。
分からないことは、どうぞ何でもお聞きください。
分かる範囲でお答えします。
ホビーズワールド・ツアーと観察会のページをご覧の上お申し込み下さい。
皆さまのご参加をお待ちしています。
最後にコサギを..
普段、鳥の写真はシャッタースピードを1/3200~1/4000で撮影して動きを止めています。
池の水面でコサギがほとんど動かずじっとしていましたので、800mm相当で手持ちで1/100で撮影してみました。
OM-1 MarkⅡ+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISで撮影していますが、手振れ補正が効いてとても綺麗に写りました。
ぜいたくを言えば、水面の揺らぎが少しブレていたらよかったのですが、オートのiso限界を越えてしまうので、1/100までしか切れませんでした。
ロッキー松村
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