4月27日(日)東京港野鳥公園観察&撮影教室実施レポート
▲カワラヒワat 芝生広場
4月27日(日)9時に東京モノレール流通センター駅改札を出た所にご参加の皆さまにお集まりいただきました。
京浜運河のシギ・チドリ類など見ながら東京港野鳥公園まで歩きました。
管理事務所前で受付を済ませ、今回ご協力いただきましたハクバ写真産業田中さまからスワロフスキー双眼鏡を参加者にお貸し出しいただきました。
また、今回はスワロフスキーAX Visio 日本語バージョンをご参加の皆さまにお試しいただきました。
皆さま、観察した鳥が識別されて表示されることに驚かれていました。図鑑が双眼鏡に入っているわけですから、初めての探鳥地や海外での探鳥時に役立つのではないでしょうか?
ハクバ写真産業田中さま、今回は重い荷物を持って、ご協力いただき誠にありがとうございました。お疲れさまでした。
▲キンラン群落
受付を済ませ西園の生態園へ移動して、キンラン・ササバギンランの群生地をご覧いただきました。
平成元年に拡大開園して36年が経ちました。実は自分は植木屋として仕事をしていましたので、東京港野鳥公園の造園工事に携わりました。
自分で植えた木々が大きく育ち、多くの鳥たちが見られるようになり、ご参加の皆さまをご案内出来るなんて思ってもみないことで幸せな事でした。
生態園には下草も植栽していますので、それらが育ったのか、移植した植木の根鉢についていたのか?はたまた根回りの客土に入っていたのか?鳥たちが運んで来たのか?キンラン、ギンラン、シュンラン、エビネなどの群生が出来上がり、自然の力に驚いているところです。
下見の時はこれほど見事に咲いていなかったので、特にうれしかった出来事でした。
ロッキー観察会では、鳥だけでなく植物に対しても、元植木屋としての話をさせていただいています。
西園では、レンジャーさまからオオルリオスの情報をいただきましたが、残念ながら出会うことは出来ませんでした。
▲ムクドリat 芝生広場
芝生広場の大きな落葉樹にから「キリコロ・ビーン」とカワラヒワがさえずる声が聴こえて来ました。梢に実がついてカワラヒワがお食事中でした。カワラヒワの写真はこの時に撮影したものです。
また木の実は地面に落ちるので、芝生の上でムクドリが走り回って木の実や虫を探しているようでした。
身近によく見られるムクドリもしっかりと観察します。
繁殖期のシーズンはどの鳥も羽色が鮮やかでとっても綺麗だと思います。また、行動を観察して何をしているのか考えることも楽しいですよね。
▲いそしぎ橋からJR貨物列車
西園から東園に向かって、いそしぎ橋を渡る時にちょうど警報機が鳴り出してJR貨物列車が通過しました。鉄好きでもあるので長いコンテナ列車もつい見てしまいますね。
貨物線を利用して整備予定のJR空港線の話などさせていただきました。
▲2号観察小屋から
見晴台~東観察広場と観察して、2号観察小屋に移動して水辺の鳥たちを間近に観察しました。
ヒクイナを期待していましたが、残念ながら姿を見せてはくれませんでした。かわりにチュウシャクシギを観察出来ました。
シギ・チドリ類などの旅鳥は現在、日本の干潟で休息しながら繁殖地までの旅に備えて栄養を蓄えています。
東京港野鳥公園の潮入りの池や前浜干潟は、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ登録湿地として重要な中継場所になっています。
▲カワセミat 2号観察小屋から前浜干潟への道で
例年ですと繁殖期になって観察できなくなるカワセミを観察することが出来ました。
ハワイからいらしていた参加者の方がカワセミをぜひ見たいとおっしゃられていたので、うれしい出会いになりました。
ハクバ写真産業田中さまにスワロフスキーATC望遠鏡をお持ちいただきましたので、翡翠色の綺麗な羽衣をはっきりとご覧いただくことが出来ました。
スワロフスキー ATC 17-40×56 傾斜型フィールドスコープ
小型軽量で明るくよく見えて、自分も愛用しているところです。おすすめの望遠鏡です。
▲前浜干潟観察デッキから
観察窓からは繁殖羽で目先や趾の色が変わったコサギやチュウシャクシギ、ハクセキレイなどを間近に観察出来ました。
▲チュウシャクシギat 前浜干潟観察デッキ
チュウシャクシギは、その鳴き声から別名でセブンホイッスラーと呼ばれています。観察窓の目の前に飛んで来て「ホイ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ」と7声の綺麗な声で何回も鳴いてくれました。
独特な特徴ある鳴き声をご参加の皆さまにご案内して、覚えていただけたのではないでしょうか?
アオアシシギとチュウシャクシギの声は干潟で聴けたらうれしい声だと思います。
時間もかなり押していましたので、この後ネィチャーセンターに移動して鳥合わせをして12時15分頃に終了しました。
4月27日東京港野鳥公園観察&撮影教室観察種は
ハシビロガモ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、スズガモ、キジバト、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、コチドリ、チュウシャクシギ、タシギ、イソシギ、ウミネコ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、イワツバメ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジの32種、番外カワラバトでした。
観察会終了後にコサメビタキを追加しました。
▲コサメビタキat 見晴台
鳥合せ後に解散をして、お弁当をお持ちいただいた皆さまと鳥のことなど話しながらネィチャーセンター1階の丸テーブルでランチをしました。
ランチ後に見晴台に寄ってみたら、先に帰られた皆さまには申し訳なかったのですが、コサメビタキを観察することが出来ました。
午後の逆光気味の光の中、よい所に止まってくれました。
ご参加いただきました皆さま、ハクバ写真産業田中さま、ありがとうございました。
お疲れ様でした。またの機会にご参加いただけましたら幸いです。
次回は5月11日(日)に谷津干潟を予定しています。次回はケンコートキナーさまにご協力いただきます。渡り途中、干潟で休息するシギ・チドリ類を観察予定です。
参加者募集中です。
一緒にバードウォッチングを楽しみませんか?皆さまのご参加をお待ちしています。
よろしくお願いいたします。
ロッキー松村
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今回も、参加者の方よりご提供いただいたお写真をご紹介いたします。
【サーブ&ボレー様 撮影】
▲タシギ
▲チュウシャクシギ
【小田様 撮影】
▲コチドリ
▲カワセミ
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