伊豆沼&蕪栗沼で、サーマルスコープを試してみました
いま話題のサーマルスコープですが、ガンで有名な伊豆沼&蕪栗沼で試してきましたよ。
サーマルスコープは本当に注目の的なのですが、正直なところ、まだその性能のすべてをお伝えしきれていません。
商品ページには実際に沖縄で使用した写真などを載せていますが、まだ使いこなせていない時期だったので、これからも情報を発信していきたいと思っています。
今回使用したのは、スタンダードクラスのLYNX 2.0 シリーズで、型番はLH-15です。
下の表だと一番左の機種で、センサー解像度は384×288、フレームレート:50Hz、ピクセルピッチ:12㎛ なので、ホビーズで扱っているサーマルスコープのなかではスタンダードな中位機種にあたります。
同じLYNX 2.0シリーズの中では焦点調節が唯一フリーで、ピント合わせの作業は省略し、対象の生きものをいち早く発見したいという方におススメの機種です。
厳密にいえば、全エリアがおおまかにピントが合っているように見えますので、しっかりピントを合わせて見たり撮影を行いたいという方は、マニュアルフォーカスをお選びいただくとよいかと思います。
ではさっそく、撮影した画像をもとに、基本性能や機能なども交えてお話ししていきましょう。
先ほどの写真はご覧頂ければわかると思いますが、ガンの飛翔時をとらえた画像です。
ガンが赤く表示されているのは、4つの表示パターン(ブラックホット、ホワイトホット、レッドホット、フュージョン)の中の、レッドホットというパターンを選んだためです。
輸入代理店の担当者に聞いても、レッドホットはわかりやすく人気のパターンなのだそうですが、実際に使ってみると、ある程度内の距離で探知すると赤く表示されましたが、少し遠いと赤くはなりませんでした。
正確な距離はわかりませんが、先ほどのガンの距離は、70~80m程度だと思います。
ちなみに、次の写真がフュージョン(融合)モード。
オレンジ色に表示されているのはスズメで、距離は約20m。
夕方のうす暗い時間帯で、ススキのような植物にとまっており、適当にスコープを覗いていたら見つかりました。
スコープから目を離すと肉眼では見えず、双眼鏡を覗いてみると、スズメが動くと存在がわかりました。
この状況をサーマルスコープを覗かせて見せると、同行していた知人もビックリ。
近くにいたのにスズメには誰も気づいておらず、近くに鳥が潜んでいたことに驚いていました。
よく見ると、一番大きく見える個体は、ちゃんと鳥の形に見えますね。
次の写真はわかりにくいですが、ウグイスの時鳴きをたよりに覗いて見つけた画像です。
中央近くにオレンジ色の小さな点がありますが、実際に覗いていたときには動いていました。
距離は約40m。
ヨシ原のような植物の中にいましたが、降下すると表示されなくなりました。
鳴声で草地を探しても見つかるときと見つからないときがあるので、完全に体が隠れているような場合には難しそうですね。
さてさて、写真を撮られる方は、どの程度のサイズで記録されるのかが気になると思います。
また、取り扱いのサーマルスコープの上位機種のセンサーサイズは640×512ありますので、384×288とどちらを選ぶかで迷われる方が多いようです。
今回紹介している画像は384×288の解像度のセンサーの機種で撮影していますが、撮影画像はどれも、720×576ピクセルで記録されていました。
解像度 384×288のセンサーでも、そこそこの画像が残せるようです。
そうそう、動画も見たいですよね。
このページには貼り付けられないので、次のリンク先でご覧ください
ということで、サーマルスコープの機能や使い方も、少しずつ分かってきました。
それはイコール、選び方も同様ですよね。
では、復習です。
まずは使ってみたいという方は、エントリーモデルでもっとも求めやすい価格の LYNX-S シリーズ から始めましょう。
サーマルスコープを鳥見に使うだけなら、スタンダードモデル LYNX 2.0 シリーズ(今回紹介したモデルも含まれます)あたりが、性能的も価格も手ごろでよいと思います。
静止画や動画の解像度を上げたいなら、センサー解像度の高い FALCON シリーズ のFQあたり。
レンジファインダー(距離計)などの機能も欲しいなら CONDOR LRF シリーズ ...といったところでしょうか。
また、少し嵩張りますが双眼タイプなので両目で見やすく、サーマルスコープ、デジタルナイトビジョンスコープ、レーザーレンジファインダ―まで搭載されたオールインワンの サーマル双眼スコープ HABROK シリーズ という選択肢もありますね。
サーマルスコープ試用レポートは、まだまだ続きます...。
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