ロッキー松村の観察&撮影教室 3月10日 国立科学博物館付属自然教育園観察 実施レポート
▲開門前から観察会は始まりました。
3月10日(日)快晴のお天気、国立科学博物館付属自然教育園正門前にご参加の皆さまにお集まりいただきました。
早めにお集まりいただきましたので、受付を済ませ自己紹介を終えてもまだ9時前、正門脇の木にやって来る鳥たちを見ながら開門を待ちました。
9時になり開門、入口受付で入園料をお支払いいただき園内へ
教育管理棟でおトイレを済ませてから、観察&撮影教室を始めました。
普段は木の上にいて花の蜜などを食べていることが多いメジロ、虫がいるのか?草地に降りてお食事中でした。地面にいるのはちょっと珍しいかもしれませんね。
写真はないのですが、この日はホビーズワールドの吉成社長がスワロフスキーから新発売されるAI双眼鏡の「スワロフスキー スマート双眼鏡 AX-VISIO」をお持ち下さり、ご参加の皆さまと特別に試用させていただきました。
スマート双眼鏡 AX-VISIO(hobbysworldオンラインショップ)
AX VISIOはAIにスワロフスキーの光学性能を融合させた世界初のスマート双眼鏡です。双眼鏡で観察している野鳥をその場で識別することができました。
次々に現れる鳥たちを双眼鏡にとらえて、識別スイッチを押すと鳥を認識してちゃんと識別してくれました。
双眼鏡をのぞきながら写真や動画も撮ることが出来ます。
データはスマホに入れたアプリに送られて共有可能です。
また、双眼鏡内に鳥のいる方位や見上げる角度などを記憶してマークすることが出来るので、鳥のいる場所も共有することが出来るという優れものでした。
観察会時に一番苦労するのが、鳥がどこにいるかを分かりやすく説明することです。
それをこの双眼鏡はいともたやすく、方位と傾斜角で教えてくれます。
そんな場所の指示の仕方を考えたこともありませんでした。
これはとっても面白いと思いました。
値段はものすごく高いですが、値段に見合った性能を持っていると思います。
鳥は9,000種識別可能ということですので、海外のバードウォッチングで図鑑を調べることなく楽々ウォッチング出来ちゃうのかな?と思いました。
唯一難があるとすれば約1kgの重さと大きさだと思いました。
当日の吉成社長の試用レポートがホビーズワールドのブログで紹介されています。気になる方はリンク先からブログ記事をご覧ください。
スワロフスキー スマート双眼鏡<AX-VISIO> を試してみました!( ホビーズワールドスタッフブログ)
▲ヒヨドリ(幹バック)
園路を歩いて行くとあちらこちらで鳥たちが出てくれて観察&撮影する機会に恵まれました。
このヒヨドリの写真は、歩いて行く先の枝に止まったヒヨドリを見た位置からそのまま撮影しています。
木の幹の前に止まっていてこのままでもよいのですが、幹の右側が抜けていて常緑樹の葉陰になっていました。そこで少し前に移動して暗い背景の前に日の当たったヒヨドリが浮き立つようにしようと考えました。
▲ヒヨドリ(葉陰の空バック)
移動して背景を変えた写真がこちらになります。人それぞれ写真の好みがあるので難しいのですが、自分はこちらの方が好きです。
葉の重なりがもっと大きいと綺麗な玉ボケになったかもしれません。
手前の枝がもう少しすっきりとしていたらさらによかったと思います。
少し撮影する高さを変えて角度を変えたり、前後左右に少し移動したりすると枝被りの様子や背景がガラリと変わります。
主題となる鳥はもちろん大事なのですが、鳥の周りや背景も意識して撮影するとよりよい写真が撮れると思います。
▲いもりの池辺りで
いもりの池の奥の山の上の落葉樹にノスリが止まっていました。
肉眼ではよく分かりませんが、双眼鏡をのぞくと腹巻も見えてノスリだと分かりました。
▲ノスリ(小田様撮影)
面白かったのはAX-VISIOは枝被りが苦手なようで、コミミズクと識別しました。
ただ、ごちゃごちゃの枝の中の後ろ姿ですから仕方ないのかもしれません。この後、飛んで頭上を通過した時や2羽で求愛?飛翔した時にはちゃんとノスリと識別しました。
鳥全体が見える状態では間違えることはないと思いました。
今後識別AIがバージョンアップされればさらにすごいことになるかもしれませんね。
▲コサギ
江戸時代の大名の下屋敷跡の森の道をぐるりと抜けて水生植物園へ出るとサギたちが歓迎してくれました。
人を気にせずいてくれましたので、近い距離からじっくりと観察することが出来ました。
スワロATCでのぞくと羽の一枚一枚、まるで恐竜のような趾の模様などなどご覧いただきました。
小型軽量で小さなデイパックにも納まってしまいます。それでいて見え味は世界最高クラスのスワロフスキーです。明るくて色も綺麗にはっきりと見えて自分も大のお気に入りです。
皆さまにおすすめしているところです。まじヤバいですよ。
スワロフスキー ATC 17-40×56 傾斜型フィールドスコープ (hobbysworldオンラインストア)
このコサギは水生植物園の池の真ん中の島にじっとしていました。
園路を歩けば周りから撮ることが出来ました。
そこで春らしい緑色の新芽が吹いた枝越しにコサギを狙ってみました。
鳥の周りに緑色の前ボケを入れることが出来て春らしさが倍増したのではないでしょうか?
背景が池の水面で単純なので鳥の前にボケを入れて変化をつけることが出来ました。
ローポジションから狙って背景をぼかす方法もありますが、楽な立ち位置から前にボケを入れることも出来ます。
手を変え品を変え画面に変化を作り、鳥が引き立つようになればよいと思っています。
3月10日国立科学博物館付属自然教育園観察&撮影教室観察種は、
カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、シロハラ、アオジの19種、番外カワラバトでした。
国立科学博物館付属自然教育園は駅から10分以内の距離にあります。
周りをビル街や住宅街に囲まれた大きな緑の島といった感じです。
都心部の大規模公園は何処もそうですが、鳥たちとの距離が近く、なおかつ鳥たちの密度が濃いと思っています。
今回初めて自然教育園で観察会を実施しましたが、園路を歩けば次々と鳥たちとの出会いがあり、ご参加の皆さまと時間を忘れて楽しむことが出来ました。
それほど広くはないのですが、どうしても立ち止まる時間が長くなり今回も時間を少し押してしまいました。
ご参加の皆さまと鳥をじっくりと楽しむことが出来たのが何よりでした。
次回は4月14日(日)秋ヶ瀬公園スペシャルバージョンを予定しています。
一緒に楽しく鳥を見て、撮影してみませんか?
皆さまのご参加をお待ちしています。よろしくお願いいたします。
ロッキー松村
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参加者の方より頂いたお写真の中で、文章内で紹介しきれなかった分をご紹介いたします。
【小田様撮影】
▲ツバキとヒヨドリ
▲羽繕い中のシジュウカラ
▲エナガ
▲ダイサギ、エビGETの瞬間
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