スワロフスキー スマート双眼鏡<AX-VISIO> を試してみました!
野鳥業界で話題沸騰のスワロフスキー スマート双眼鏡<AX-VISIO>ですが、その識別能力を試してみましたよ。
きちんと紹介していなかったので簡単に説明しますが、この<AX VISO>双眼鏡は、デジタルインテリジェンスと高性能スポーツ光学を融合させた世界初のスマート双眼鏡と呼ばれています。
観察中に内蔵カメラで写真やビデオを撮影しながら、リアルタイムで野鳥や野生動物を識別できます。
また、メディアはSWAROVSKI OPTIK Outdoor アプリに送信され、スマートフォンやデバイスにダウンロードして友人やソーシャルメディアと共有でき、観察をライブストリーミングすることも可能なんです。
簡単に言えば、バーダーが描いていた理想を形にした未来型の双眼鏡なのですが、一番のウリである本体の識別機能を検証してみました。
<フィールドでテスト>
都心の自然公園で3月に試してみると、観察条件がよい個体は問題なく種の識別ができました。
次の写真は、実際に識別した時にOM-1で写した写真です。
逆に、識別に失敗したのが、以下のようにとまっていたノスリでした。
枝の陰で全身も見えず、ほぼ後ろを向いた状況だったので、この状況だと仕方ないですよね。
ということで、観察条件がよければ、<AX-VISIO>本体だけでも、かなり識別できることがわかりましたね。
でもね、識別できるのは立体的な実物だけじゃないんです。
ためしに室内で、イラストや写真でも識別にトライしてみました。
その結果...
イラストでも写真でも、きちんと識別してくれましたよ。
驚いたのは、ホビーズ店内に飾ってあった、ちょっとデフォルメしてある刺繍のワッペンのスズメも識別できたのです。
もちろん、個体の角度や識別領域が異なると別の種を示すこともありますので、正しく識別する確度は100%ではありません。
ということで、実個体でもイラストでも写真でも識別は可能で、条件次第で識別の精度は異なるということがわかりました。
一緒に試した方は、海外の探鳥で役立つと喜んでいましたが、いろいろな使い方がありそうですよね。
さいごに、実際のサイズをイメージして頂くため、口径および倍率とも同じスワロビジョン EL10×32と並べてみました。
最先端の未来、そしてバーダーの夢や希望が詰め込まれた AX-VISIO だけにサイズは大きめですが、携帯も可能な範囲のサイズです。
5月あたりの入荷と予想していますが、新たなジャンルの双眼鏡の進歩の過程を、ご自身の目でお確かめください。
(お取り寄せ・5月末頃発売予定・ご予約受付中)
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