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5月14日(日)ロッキーさんの三番瀬海浜公園観察&撮影教室レポート

お天気が心配された14日(日)の三番瀬観察&撮影教室ですが、さすがのロッキーさん、晴れ男パワー炸裂で雨も降らずにシギ・チドリ類の観察を楽しんだようですよ。ご参加の皆さまのお写真とともにご紹介しますね。

以下ロッキーさんからのレポートです。

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三番瀬干潟のシギ・チドリたち


5月14日(日)に、船橋三番瀬海浜公園干潟でホビーズワールド観察&撮影教室を実施しました。

お天気が少し心配でしたが、雨に降られることもなく、潮干狩りが行われない静かな干潟で、春の渡りで夏羽に変身しつつあるシギ・チドリ類の観察をご参加の皆さまと楽しんで来ました。

干潟での防振双眼鏡使用レポートとともにお届けします。

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干潟に降りた所から観察開始

京成船橋駅8時発のバスで三番瀬海浜公園にお集まりいただきました。

集合場所で受付と自己紹介を済ませ、準備をして干潟に降りました。

この日は長潮で干潮は7時15分でした。

満潮は12時15分、干満差は32cmと、ほとんど潮が動きません。

通常、干潟での観察は大潮の干潮が良いとされていますが、干潟が大きく現れて、肝心のシギ・チドリ類は散らばってしまいます。

潮があまり動かない日には現れている干潟も小さくシギ・チドリ類が集まりやすいので、逆に観察しやすいかもしれませんね。

5月のゴールデンウイークから三番瀬は、潮干狩りで多くの人出でにぎわっています。

14日は潮周りが悪いために、潮干狩りは中止でした。

14日を開催日に選んだのは、そういった理由がありました。

そして予想通り、シギ・チドリ類は現れている手前の干潟にいて、干潟に降りた所から間近に観察出来ました。

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夏羽のまっ赤なオオソリハシシギとオバシギ

春の渡り観察の楽しみは、繁殖地へ向かう旅の途中、干潟で栄養補給して日毎に羽衣が繁殖羽へと変身していくことだと思っています。

冬の白黒グレーの羽衣から、色鮮やかな繁殖羽に変わります。

どの種も灰色の冬羽から赤い夏羽に変わり、とても同じ鳥とは思えないほどです。

種ごとに色と柄がはっきりとしていますので、図鑑での識別も容易ではないかと思っています。

シギ・チドリ類識別入門にピッタリな時期だと思います。

そんなわけで、今回の観察&撮影教室はご参加の皆さまと全員で同じ鳥を見ながら1種ごと図鑑と見比べながら種の同定を行い、識別しながら観察しました。

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潮干狩り場ネットの際から観察

鳥を追いかけまわさずにゆっくりとした動きで鳥を見ていると、鳥たちはやがてこの人たちは大丈夫だと判断して、こちらから近づかなくても鳥の方から近づいてくれるようになります。

そんな感じで、向こうから近づいて来るシギ・チドリ類を観察しながら1種ずつ観察種を増やして行きました。

潮干狩り場のネットの際まで干潟に降りた所から50mほど、潮干狩り場の中にいたミヤコドリなどをじっくりと観察しました。

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潮干狩り場のネットで一休み

ネットの際まで行って観察していると目の前をコアジサシが飛び、ホバリングからダイビングをして小魚を獲る様子が観察出来ました。

シギ・チドリ類はシベリアなどの繁殖地への旅の途中ですが、コアジサシは繁殖のためにオーストラリアなどから日本にやって来てい
ます。

関東周辺では先ず三番瀬に入り、そこから各地へ分散していきます。

東京湾内で繁殖する個体は営巣場所が決まるまで、三番瀬にいる事が多いと思っています。

コアジサシを見ている時に2羽のアジサシがやって来て隣に止まったので、大きさの違いや頭の黒い部分の違いなどを見比べることが出来ました。

ゆっくりとシギ・チドリ類を観察しているとやがて潮が満ち始めて来ました。

干潟を元来た方に戻り始めた時に少しクチバシの長い子に気が付きました。

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オオメダイチドリ

干潟に降りた時から、メダイチドリが見られていました。

何羽ずつかの群れがいくつかいましたので、その中に交じっていないかと探していましたが、見つけることが出来ないでいました。

潮が満ち始め、終わりの時間を考えて干潟を砂浜側に戻り始めた時に、1羽くちばしが長くプロポーションがちょっと違う子がいることに気が付き、双眼鏡で確認するとオオメダイチドリでした。

終了間際の最後の最後に、ご参加の皆さま全員で観察することが出来ました。

オオメダイチドリを確認して、三番瀬で見られるシギ・チドリ類12種を観察することが出来ました。

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グリーンフラッグ付きキアシシギ

シギ・チドリの中には、カラーフラッグや足環をつけている個体が数多くいました。

他にもミユビシギ青 H48 などは目の前に来てくれましたので、フラッグの刻印を読むことが出来ました。

青、白フラッグは東京湾内放鳥個体ですが、グリーンフラッグはオーストラリアのクィーンズランド放鳥個体で、個体識別することによって渡りルートや年齢などが分かります。

山階鳥類研究所のことも含め、足環調査について簡単にお話しさせていただきました。

今回は、干潟を歩いた距離は砂浜から潮干狩り場のネットまでの往復約100mくらいでした。

潮が大きく動かなかったので、現れている干潟にもあまり動きが無く、シギ・チドリ類は入れ替わりながらわりと近くにやって来てくれました。


観察種は、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ダイゼン、メダイチドリ、オオメダイチドリ、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、キョウジョシギ、オバシギ、ミユビシギ、トウネン、ハマシギ、ユリカモメ、ウミネコ、コアジサシ、アジサシ、ハシブトガラス、ツバメ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワの26種と番外カワラバトでした。

11時40分のバスに間に合うように鳥合わせを行い、次回観察会予定などお話しして、無事に無事故にて終了しました。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

おかげさまで、復帰1回目の観察&撮影教室を楽しく終えることが出来ました。

また次回、ご参加をお待ちしています。

どうぞよろしくお願いいたします。

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防振双眼鏡で干潟のシギ・チドリ類観察状況

今回観察&撮影教室では、 SIGHTRON SⅡBL 1642 STABILIZER (16 倍・防振双眼鏡)を干潟でのシギ・チドリ類観察に使ってみました。

SⅡBL 1642 STABILIZER (16 倍・防振双眼鏡)は航路観察を目的に購入しましたが、今回観察でも手振れ補正によりブレなくピタリと止ま
ったシギ・チドリ類を観察することが出来ました。

16倍という倍率もあって遠くのシギ・チドリ類もはっきりと細かな羽衣まで観察することが出来、識別しやすかったです。

どうしても双眼鏡のブレの中で見ていると細かな所が良く見えなかったりしますが、防振双眼鏡の手振れ補正の驚きの力で、16倍という高倍率でもピタリと止まって見ることが出来ました。

はっきり言って、これはもうやめられませんね。

スコープを持たずに、高倍率防振双眼鏡だけの観察もありだなと感じています。

そんなわけで、防振双眼鏡を強くお勧めする次第です。

最近は、ケンコーから新たな完全防水仕様の30口径小型防振双眼鏡 VCスマートシリーズが出ています。

ホビーズワールド店頭にデモ機がありますので、実際にのぞいて見ることをおすすめしま
す。


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ロッキー松村

 

(ホビーズより)

参加者の方々から頂いた画像はこちらで紹介させて頂きます。

 

N様ご提供

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小田様ご提供

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お写真のご提供ありがとうございます。

 

次回の教室は、6月11日(日)の 大磯照ヶ崎(神奈川県中郡大磯町)です。

美しいアオバトの飛来が観察できると思いますので、どうぞお出かけくださいね。

詳しくは、以下のイベントページをご覧ください。

https://www.hobbysworld.com/event.html

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