カールツァイス SFLシリーズ 40mm口径双眼鏡 インプレッション
年末のキャンペーンは大好評だったカールツァイスSFLシリーズ双眼鏡ですが、まずは、そのサイズに驚かされますね。
先行して販売されたSFLシリーズ双眼鏡(対物レンズ径40mm)を、カールツァイスのフラッグシップSFシリーズ双眼鏡と比較してみました。
対物レンズ径40mmクラスと言えば、やはりツァイスのフラッグシップ・VICTORY SF シリーズの42mm口径機と比較しないといけないですよね。
<仕様>
SFLの40mm口径機を見ると、「えっ、これが対物レンズ径40mmの双眼鏡!?」と誰もが思うはずです。
そう、このSFシリーズ最大のウリはコンパクトさ、軽量さ、そしてコスパの良さなのですが、まずは、誰もがそのサイズ感に驚きます。
まずは、仕様の比較表をじっくりご覧ください。
①サイズ
VICTORY SFの対物レンズ径は42mmなのでSFLよりは2mmほど大きいのですが、大きさや重さはずいぶん違います。
分かりやすく写真でご覧いただくと、こんな感じ…。
手に取ったところだと、こうなります。
モデルの手は私なのですが、男性でも大きめです。
正直なところ、VICTORY SF10×42は手の大きな私でも持て余すくらい大きいのですが、SFL 10×40はまるで30mm口径かと思うほどコンパクトなんです。
ホールド感だけでなく、自然に指が届くピントリングなどの操作性もよいので、機動性は格段にアップしますね。
②重さ
首にかけることを考えると、重さも双眼鏡選びの重要な要素です。
仕様表をご覧いただければわかりますが、VICTORY SF 10×42が780gなのに対し、SFL 10×40は640gしかありません。
ちなみに、30mmクラスのVICTORY SF 10×32mmが590gであることを考えると、SFL 10×40(SFL 8×40も同じサイズ)は30mm口径クラスのサイズと思えば良さそうですね。
左からVICTORY SF 42mm、SFL 40mm、VICTORY SF 32mm
<画質や見え方>
SFLシリーズはツァイスのフラッグシップ・VICTORY SFシリーズに準じる上位機種なのですが、仕様の違いは表でご覧ください。
表にあるように、VICTORY SFシリーズがフローライトレンズなどを使った最高級の仕様なのに対し、SFLシリーズはHDレンズを複数枚採用するなど、上位機種にふさわしい仕様となっています。
実際の見え方を見比べてみると、もちろんVICTORY SF 10×42の方が透明感が高いのですが、正直なところ、価格ほど大きな差が感じられませんでした。
しいて言えば、VICTORY SF 10×42の方がピントの奥行が深いため、ピントが合っている状態からピントリングをずらしていく時に見え方が異なります。とはいうものの、不自由があるというほどのものではなく、VICTORY SF 10×42の方がより快適に使用できるといった違いだと思います。
フィールドでは時間帯や光線状態も変えて比較しましたが、最初に述べた通り、画質は価格差ほど大きな差があるようには感じられませんでした。
<操作性>
<サイズ>のところでも述べた通り、SFL 10×40は手の小さな方だけでなく大きめの方にとっても、操作性がよいと思います。
歩きながら探鳥、撮影しながらの探鳥時においても、機動性はVICTORY SF 10×42を凌いでいます。
ピントリングの位置や動作なども良好です。
<ケース>
VICTORY SF 10×42のケースはセミハードタイプでケース内の空間が確保されており、ある程度の衝撃からも双眼鏡を守れる仕組みになっています。
一方のSFLはソフトタイプで、衝撃が予想されるときには衣類などにくるんでザックに入れた方がよさそうです。
どちらのタイプがお好みかは人によって異なると思いますが、セミハードタイプはちょっと大きく、収納に困るときもありますね。
左:VICTORY SF 10×42用ケーズ、右:SFL 10×42用ケース
<価格>
価格は、双眼鏡選びの重要な項目ですね。
分かりやすく、割引後のホビーズの販売価格で比較してみると以下のようになります。
・SFL 10×40 : 205,920円(税込)
・VICTORY SF 10×42 : 356,796円(税込)
同じ対物レンズ径40mmクラスでこんなに差があるのですが、今一番強調しておきたいのは、SFL 10×40(SFL 8×40も)の値上げが迫っているということ…。
旧定価:220,000円(税込) → 新定価:242,000円(税込)
旧販価:198,000円(税込) → 新販価:217,800円(税込)
旧定価:228,800円(税込) → 新定価:250,800円(税込)
旧販価:205,920円(税込) → 新販価:225,720円(税込)
昨年末はストラップのプレゼントもあり爆売れしたSFLシリーズですが、値上げ前の今が、2度目の購入のチャンスなんです。
「どうしようかな..」と迷っている方は、まずは実物をご覧ください。
値上げが発表されて在庫が僅少になる可能性もありますので、どうぞこの機会をお見逃しのないよう、ご注意ください。
値上げは2/3ですが、1日も早いアクションが求められるかもしれませんからね!
30mm口径の発売が発表されたツァイスのSFLシリーズですが、価格高騰が続く現在では、もっとも輝き、注目されている双眼鏡ですよ。
<4/21発売予定・予約受付中>ツァイス双眼鏡 SFL 8x30
<4/21発売予定・予約受付中>ツァイス双眼鏡 SFL 10x30
« <ヒート3 スマート グローブ> サイズが合えばチャンス! 今期は値上げしません! | トップページ | 「上戸鉄雄写真集 野鳥彩季ほっかいどう」のご紹介 »
「インプレッション」カテゴリの記事
- その実力はモンスター級! コンパクトスコープ・コーワ TSN-55 PROMINAR シリーズ徹底検証(② フィールド検証編)(2024.08.04)
- その実力はモンスター級! コンパクトスコープ・コーワ TSN-55 PROMINAR シリーズ徹底検証(① 仕様編)(2024.08.03)
- OM-1でデジタルテレコンを使ってみました(2024.02.23)
- OM-1で春を感じてきました...(2024.01.28)
最近のコメント