観察&撮影教室スペシャル(秋ヶ瀬公園)に行って来ました。 ロッキー松村
浦和駅西口に集合してバス乗り場へ移動すると、下見で乗ったバス乗り場にはすでに大勢並んでいました。
急遽、隣のバス乗り場から1分後に出る桜区役所行きのバスに乗ることに変更しました。
誰も居なかったバス停に並んで、桜区役所行きのバスに乗車しました。途中で誰も乗ることもなく貸し切り状態のまま終点で降りました。
現地集合の方と合流して、全員そろったところで手指の消毒後に受付を行いました。
受付後は丸く環になって自己紹介から始めました。鳥合わせ表の裏に印刷したコース図を見ながら本日歩くコースを説明して、観察&撮影教室を始めました。
朝一は曇って黒い雲もあり、雨雲レーダーを調べると雨が落ちる時間もありそうでした。しかし観察&撮影教室を始める頃には青空が広がり良いお天気になっていました。
菜の花の咲く鴨川土手には蝶が群れ飛び、空にはツバメが飛び交っていました。鴨川にはカルガモとコガモとオオバンが浮かび、対岸のガードレールにはサギの姿がありました。
鴨川の土手を奥まで行った時に干潟に1羽のシギを見つけました。
スコープでのぞきましたが、遠いのでクサシギかなぁ?止まりで、写真も撮ってみましたが、確定には至らず鳥合わせではシギSPとしてました。
家に帰ってから改めてパソコンで画像を確認すると、クサシギであることが分かりました。
改めてシギチドリ類の識別の難しさ、勉強不足を痛感しました。ご参加の皆さまにお詫び申し上げるとともに、改めて確認種をクサシギといたします。
鴨川対岸にはこの他にカワセミ、モズ、オナガ、カラス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミを見ることが出来ました。
鴨川を渡り荒川の土手を登ると土手から見える電線にムクドリが何羽か止まっていました。
その中に少し小さいのが混じっていたので、確認しようと双眼鏡でのぞくと飛んでしまいました。
あー飛んじゃったと残っているのをよくよく見たら、きれいな2羽のオスのコムクドリでした。
仲良く並んでしばらくの間止まっていてくれたので、スコープに入れて紫色と緑色の金属光沢の羽衣をじっくりとご覧いただくことが出来ました。
スコープは、双眼鏡では分からない鳥の細かい羽衣の質感などまで観察できますので、おすすめします。
土手を降りた田んぼでは「ヒッヒッヒッ・ジャッジャッジャッ」とさえずり飛翔するセッカを見つけて、葦に止まる姿も観察出来ました。
空高くヒバリがさえずり春の田んぼを満喫しました。
田んぼの中を流れる鴨川放水路ではコガモ、ホオジロ、アオジなどを観察しました。
田んぼを抜けていよいよ秋ヶ瀬公園へ、希望の国の森を抜けて横堤を回り込むと子供の森に到着、トイレ休憩後に子供の森外周道路を歩き始めました。
森の中には鳥たちの声が響き気持ちの良い遊歩道でした。
森のあちこちで頭の上からシメの声が聴こえて来ましたが、森の木々が芽吹き葉を開き始めていましたので、その姿をとらえることは難しかったです。それでも時々その姿をちらりと見ることが出来ました。
そんな時園路の上に張り出した枝の上にハシブトガラスが止まり私たちを迎えてくれました。
カラスは生ごみを荒らす黒い大きな鳥として嫌われていますが、よく見ると青や紫色に羽が光り輝きとてもきれいな鳥です。
とてもシャイな性格なのでこの時も全員が注目した時に飛び去りました。
カラスは人間をよく観察しているので、カラスの読みを外した動きをこちらがすると、わざわざ確認しに見に来たりするとても愛嬌がある面白い鳥です。
身近な鳥もよく見ると新しい発見がありとても面白いのでおすすめします。
自分はバードウォッチング用の双眼鏡とは別に、いつも持ち歩いているポケットタイプの折り畳み式双眼鏡の2台を使い分けています。
双眼鏡や望遠鏡などの観察道具はぜひホビーズワールドへ、実機をのぞきながら比較検討出来ますし、店頭スタッフから分かりやすい詳しい説明も受けられますので、おすすめします。
鳥を見ながらゆっくり子供の森外周道路を周って、レンジャクの丘広場に着いたところでお昼休憩にしました。下見の時もここでお昼にしましたが、この広場にはトイレと水があるのでここしかないと決めていました。
広場でご参加の皆さまとお弁当を広げて一緒に話などしながら楽しくいただきました。
今回はお昼をはさんで長丁場のスペシャルバージョンでの開催でした。
コロナもあってなかなか実現出来ませんでしたが、とても良かったと思っています。
また、チャンスがあれば企画したいと思っています。
下見の時には入ってませんでしたが、14日の日に渡りの小鳥が入ったとネット上で確認していました。
埼玉在住の友達からも情報を得ていたのですが、この日もカメラマンが100名ほど集まっていました。
小鳥が入った場所は偶然にもレンジャクの丘でした。お昼を食べ終わった頃にカメラマンに動きがあり、これは出たなと双眼鏡とカメラを持ってカメラマンが作った壁の後ろから見るとコマドリが見えました。
双眼鏡で確認するときれいなオスでした。
壁のように並んだカメラマンの間にうまいことすき間を見つけて撮ることが出来ました。
コマドリに会えたことは非常にうれしいのですが、残念ながらこのコマドリは餌付けされていました。
コマドリがいなくなった時に一人が脚立を持って倒木に近づきミルワームを仕込んでいました。
それを囲んだカメラマンはただ黙って見ていました。
餌を仕込んでいる当人は俺のおかげで写真が撮れるんだぞとでも言いたげな雰囲気で、非常に嫌なものを見たなと最悪の気分になりました。
中西悟堂ではないですが、野の鳥は野にあるままにが、一番美しいと思っています。
レンジャクの丘の水場の反対側からもコマドリの声が聴こえていました。
写真が撮れたことよりもきれいなコマドリの声が聞けたことの方が大きな喜びになりました。
そして多くのカメラマンから離れて何人かのカメラマンの方が餌付けされていないコマドリを狙っていたことに救われホッとした気持ちになりました。
お昼休憩をゆっくり1時間とって午後の部を始めました。
子供の森の中、まだ歩いていない道を歩いて森の中を進むと、きれいな声が聴こえて来ました。
きれいなソプラノボイスの声の主はキビタキでした。姿を求め新芽が開いた木の中を注視しているとちらりと姿が見えました。
写真は撮れませんでしたが、うれしい出会いでした。
子供の森から野鳥園とゴルフ場の間の道を抜けて野鳥の森の手前で秋ヶ瀬公園内道路の歩道に出てさくらそう公園を目指して歩きました。
秋ヶ瀬橋をくぐるとそこはさくらそう公園、国の特別天然記念物に指定されている「田島ヶ原サクラソウ自生地」があります。
サクラソウが見えるところで、鳥合わせをして終了しました。今回は鳥だけではなく、春の野草が各所で花開き群生しているところも見ることが出来ました。
今回の観察種は、キジ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、コチドリ、クサシギ、トビ、カワセミ、コゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、セッカ、ムクドリ、コムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、コマドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジの38種、番外カワラバト、ガビチョウの2種でした。
5月14日(土)に予定されていた船橋三番瀬海浜公園での観察会は、天候不良のため中止とさせて頂きました。
次回の予定が決まりましたら当ブログでお知らせするので、ぜひご覧くださいね。
ロッキー松村
ここで、ご参加された方からお送り頂いたお写真をご紹介します。
まずは、常連の小田様から。
コガモはペアだったのでしょうか?
関東では冬鳥のシメですが、まだいたのですね~。
サングラスをかけたようなイカツイ顔のアオジ♂。
なんだか可愛い表情をしているハシブトガラス。おしゃべりでもしているのでしょうか。
続いて、N様のお写真。
都市公園でコマドリが見られるのは、渡りのこの時季ならではですね。
春っぽさを感じるサクラソウや、
セッカはさえずり飛翔をしていたとのこと(*‘∀‘)。やわらかい雰囲気のお写真ですね。
最後に、「OK爺さん」さまのお写真。
コムクドリの羽色って綺麗ですよね。
正面顔が可愛いセッカ。
コマドリってよく見ると足が長いですね~。
皆様からたくさんお写真を頂きました!
お送り頂いた皆様、ありがとうございました。
ホビーズワールド主催観察会のご案内は↓こちら↓
https://www.hobbysworld.com/event.html#r-2
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