光の魔術師 中村利和さんの写真展に行って来ました(by ロッキー松村)
今、千葉県習志野市にあるラムサール条約登録湿地の谷津干潟自然観察センター特別展示コーナーに於いて、【特別展示 にっぽんのとり ~北から南、山から海~】 写真家 中村利和さんの野鳥写真展が開かれています。
出かけたのは初日の10月2日(土)、台風16号が関東の東海上を通り過ぎたため、朝から台風一過の良いお天気の日でした。台風の南風がひょっとしたらという思いもあって、船橋海浜公園の三番瀬干潟を見てから谷津干潟へと向かいました。
せっかく谷津干潟へお出かけいただくのであれば、三番瀬の鳥見とあわせてお出かけするのもありだと思っています。
そこで今回は三番瀬と谷津干潟への道案内とあわせたリポートをお届けします。
三番瀬へのアクセスは、「京成船橋駅バス停」から「船橋海浜公園行き」のバス利用をお勧めします。バスは京成船橋駅からの始発なので、発車時間ギリギリでなければ座れると思います。始発に乗って終点までゆっくりと座って移動できます。バスは毎正時の発車で朝7時発からです。
*JR船橋駅南口から歩いて5分くらいの所にバス停があります。
終点でバスを降りて左手に歩いて行くと、奥に三番瀬環境学習館が見える三番瀬メインストリートに出ます。通り沿いにトイレや自販機、売店が並んでいます。
環境学習館の展望デッキを左に見ながらさらに歩いて行くと干潟に降りる階段に出ます。
階段デッキから干潟の様子が一望できます。ここで、双眼鏡を出して干潟のどこに何がいるのか?をざっと見ます。カメラマンがどこに集まっているかでもわかります。(笑)
靴から長靴に履き替えて、いざ干潟の鳥見へ!
潮の状況によって現れている干潟の様子が変わりますが、潮が大きく引く大潮の干潮だと鳥がいるところまでけっこう歩くかもしれません。干潟を歩くと干潟に残された波の跡や鳥たちの足跡を見たり、小さなカニがあちこち顔を出してくれますので、飽きることはありません。
干潟のシギチドリ類の渡りはそろそろ終盤ですが、これからは越冬する鳥たちが集まります。越冬ハマシギの群翔は見応えがありますし、白くてまん丸なミユビシギには癒されると思います。最近増えているミヤコドリの群れも圧巻です。そろそろ海上にはスズガモが見られ始めていると思います。
実を言えばこの日は一通り干潟を見たつもりでいたのですが、ウミネコの群れの確認を怠っていました。頭の中に中村さんの写真がちらついていたのかもしれません。そしてなんと!台風の置き土産のアカアシカツオドリがその群れの中にいたことは後から知りました。残念!後悔先に立たず。台風後だったのにもったいない限り(笑)
干潟の鳥たちを楽しんだところでバスの時間に合わせてバス停に戻り、京成船橋行きのバスに乗ります。バスは毎時40分発です。帰りは船橋まで乗らずに、途中の二股新道でおります。バスを降りてバス進行方向に歩いて行くと、京葉線と湾岸道路の立体交差があります。
京葉線をくぐったところで左に斜めに入る道がありますから、そこを曲がりあとは歩道を線路沿いに進めば、JR京葉線二俣新町駅があります。バス停から歩いて15分ほどです。
*三番瀬までJR京葉線利用で行かれる方は、「二俣新町駅」で降りて「二俣新道バス停」から船橋海浜公園行バスに乗ります。駅からバス停まで歩いて15分くらいかかります。またこの駅から三番瀬干潟までゆっくり歩いて1時間かからないくらいです。
二俣新町駅からは京葉線下り方向に乗車して一駅、お隣の南船橋駅で降ります。
南船橋駅の改札を出たら左方向へ、階段を降りると南口に出ます。高架に沿って左へ歩きます。反対の北口に出てもよいのですが、湾岸道路の交通量の多い歩道を歩くより、工事が始まってしまいましたが、交通のない南口をおすすめします。実は南口を出てすぐのイケア側のURの配水塔や高架のコンクリートの柱や電柱のてっぺんにチョウゲンボウが止まっていることがよくあります。毎回歩く時の楽しみの一つでもあります。
高架沿いを突き当りまで歩いたら左へ、すぐに湾岸道路の大きな若松交差点があります。湾岸道路を渡れるようにカタカナのエの字型の歩道橋がかかっているので、階段を上り湾岸道路を渡ります。
湾岸道路を渡ると歩道橋の上から谷津干潟を一望することが出来ます。干潟方向の階段を下りれば、すぐそこに谷津干潟が広がっています。
階段を下りて少し行くと干潟がよく見えるところに出ます。そこから見える小さな干潟にはサギ類やキアシシギなどがよくいます。この日はサギ類とセイタカシギがいて近くからよく見ることが出来ました。
干潟沿いを歩いて行けばやがて谷津干潟自然観察センターが見えてきます。
干潟の鳥を見ながら歩道を歩いて行けばやがて目的の谷津干潟自然観察センターが干潟の向こうに見えてきます。こちら側の干潟は水深があるので、カモやサギ類、杭に止まったカワウが見られると思います。
センターが見え始めてからさらに干潟沿いに歩いて行くと、歩道が少し干潟から離れます。そしてY字型に歩道が分かれますので、左側の谷津公園の入口ゲートをくぐって森の中を小鳥のさえずりを聴きながら歩いて行くとやがて歩道の右に芝生広場があり、歩道をさらに進むと谷津干潟自然観察センターが見えてきます。
谷津干潟自然観察センター特別展示「にっぽんのとり北から南、山から海~」
センター入館には入場料が必要です。また、新型コロナウィルス感染拡大防止のために手指のアルコール消毒と検温、万一のために連絡先の記入が必要になります。ご協力をお願いいたします。
谷津干潟自然観察センター玄関を入り、受付を済ませて振り返れば目の前に特別展示コーナーがあり、光の魔術師中村利和さんの野鳥写真パネルが展示されています。
日本の四季の輝く空気の中で、生き生きとした表情の野鳥たちが光あふれる写真の中に見事に切り取られています。
今回展示では56枚のパネルが飾られています。そのどれもが日本国内で撮られたもので、意外と身近な鳥もいたりします。美しさだったり可愛さだったり写真から気づかされることがいっぱいあると思います。パネルの前でくぎ付けになり涙があふれるかもしれません。今シーズン一番の野鳥写真展だと思っています。会場内の写真はあえて上げませんので、ご自身の目でその素晴らしさをご確認いただければと思います。
マジヤバいですよ!チョーおすすめ、必見の展示です。
*なお、展示パネルは特別価格にて販売中です。かなり安めの値段設定だと思います。自分のお気に入りの1枚を部屋に飾れるチャンスでもあります。
自分が谷津干潟自然観察センターに持ち込み実現した写真展企画でもあるので、開催にこぎつけ余計にに嬉しいですし、その素晴らしさを皆さんにご覧いただきたいと、おすすめするわけでした。
谷津干潟自然観察センターは谷津干潟のほぼ中心に建てられているので、センター内からは広い干潟が一望できます。写真展を見終わった後にはセンター内からの鳥見をおすすめします。
センター前浜にはよく鳥が休んでいます。この日もセイタカシギを見ることが出来ました。
谷津干潟自然観察センター内にはカフェオアシスが併設されていて、ランチやデザート、コーヒーなどをいただくことが出来ます。淡水池の見える席に座れば池にくる鳥たちを見ながら美味しくランチが食べられる贅沢な時間を過ごせます。運が良ければ目の前の枝にカワセミが止まることもあります。こんな贅沢なお店はほかに知りません。
ちなみにこの日はカイツブリの親子が見られました。だいぶ大きくなっていましたが、親鳥の背中に乗ろうと甘えている姿も見られました。
カルガモとコガモ、カイツブリは常連さんです。このほかにゴイサギも見ることが出来ます。
最後に谷津干潟自然観察センター内の売店ちどり屋にて、光の魔術師中村利和さんの写真集「BIRD CALL」サイン入りで販売中です。ポストカードのおまけがついてきます。
どうぞお出かけください。そして光あふれる野鳥たちにぜひ会ってください。
*プチ情報 土日祝日は中村さん在廊の可能性が高いです。作品の秘密が聴けるかもしれませんね。お見かけの際には恥ずかしがらずにぜひお声がけくださいね。ごくまれに自分もいるかもしれません。
谷津干潟自然観察センターホームページ
10/2~11/23 特別展示「にっぽんのとり ~北から南、山から海~」開催|お知らせ|谷津干潟自然観察センター(谷津干潟公園センターゾーン) (seibu-la.co.jp)
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