初心者のための <スマスコシステム 解説> 再びのご案内
ベテランバーダー間では知られたスマスコですが、まだまだ初心者の方には知られていません。
いろいろとお問合せも頂きますので、昨年の7月に公開したブログをもう一度紹介します。
======= 以下は、2020年7月公開のブログです =====
ご自分のスコープをもとに、実際のシステム写真とチャートを見比べてみて下さい。
<システムの基本>
スマスコのシステムを分けると、
①スコープ+アイピース(接眼レンズ)
②アダプターリング
③フォトアダプター
④iPhone本体...の4つのパートに分けられます。
①スコープ+アイピース(接眼レンズ部)
いつも観察に使用している部分です。
②アダプターリング
④iPhone本体をセットした③フォトアダプターを、スコープのアイピースにはめ込むためのリングです。
スコープによってアイピースの大きさ(径)が異なるため、③フォトアダプターを①スコープに取り付けるには、それぞれのアイピースの径に合わせた②アダプターリングが必要になるのです。
・コーワ TSN-IP5/IP6/IP7専用アダプターリング各種(TSN-500AR除く)
・コーワ TSN-IP5/IP6/IP7専用アダプターリング TSN-AR500
③フォトアダプター
iPhone7と8、iPhoneSEの方はTSN-IP7です。iPhone5と6に対応しているフォトアダプターは在庫が無く、生産終了になっています。メーカーに在庫がある場合はお取り寄せできますので、お問合せください。
・コーワ iPhone7/8用フォトアダプター TSN-IP7
④iPhone本体
③フォトアダプターが対応しているiPhoneのみ利用可能です。古い機種(メーカー在庫があるかもしれません)、少し大きなサイズのiPhoneプラスなどには対応していません(2021年7月現在)。
ということで、システムの基本が分かったら(あまり分からなくても)、スコープの種類ごとに詳細を見ていきましょう。
〈TSN-500〉
TSN-500は、対物レンズ径が50mmのTSN-501(傾斜型)や502(直視型)のスコープを指します。
TSN-501か502をお持ちの方は、②アダプターリング(AR-500)、お使いのiPhoneに合わせた③フォトアダプター、④iPhone本体が必要になります。
〈TSN-550〉
TSN-550は、対物レンズ径が55mmのTSN-553M(傾斜型)や554M(直視型)スコープを指します。
TSN-550には、TSN-660M/600スコープ用のTE-9Zという接眼レンズが最初から付いているため、結果的に、TSN-660M/600スコープと同じアダプターを使用します。
TSN-553や554をお持ちの方は、②アダプターリング(AR-66Z)、お使いのiPhoneに合わせた③フォトアダプター、④iPhone本体が必要になります。
〈TSN-660M/600〉
TSN-660Mは、対物レンズ径が66mmのTSN-663M(傾斜型)や664M(直視型)のスコープを指します。
TSN-600は、対物レンズ径が60mmのTSN-601(傾斜型)や602(直視型)などのスコープのシリーズで、現在は販売されていないTSN-603(傾斜型)や604(直視型)も含まれます。
この2つのシリーズは接眼レンズが共通のため、同じアダプターを使用します。
TSN-663や664、604などをお持ちの方は、②アダプターリング(TE-9使用時はAR-66Z、TE-14WD使用時はAR-66HL) 、お使いのiPhoneに合わせた③フォトアダプター、④iPhone本体が必要になります。
〈TSN-880/770〉
TSN-880は、対物レンズ径が88mmのTSN-883(傾斜型)や884(直視型)のスコープを指します。
この2つのシリーズは接眼レンズが共通のため、同じアダプターを使用します。
TSN-884や774などをお持ちの方は、②アダプターリング(③フォトアダプターに付属する大きな方のリング)、お使いのiPhoneに合わせた③フォトアダプター、④iPhone本体が必要になります。
このシリーズの②アダプターリングは③フォトアダプターに付属しているリングを使用するため、他シリーズのスコープを使ったシステムのように、別途購入する必要はありません。
<応用編>
さてさて、ここまでで、スマスコのシステムの基本はお分かりいただいたことでしょう。
繰り返しますが、システムの基本構成は以下の4つのパートでしたね。
①スコープ+アイピース(接眼レンズ)、②アダプターリング、③フォトアダプター、④iPhone本体
では、①のスコープ部分のアイピース(接眼レンズ)が変わったり、スコープが双眼鏡に変わるとどうなるでしょうか?
その答えは、カタログの以下の表にあります。
※iPhone 5/6用のフォトアダプターは在庫無し・生産終了品です。
たとえば...
〔SVⅡやYFシリーズ双眼鏡〕を使ってのスマスコ
①スコープ+アイピース(接眼レンズ) 部分は左列の〔接続機種〕欄にあたりますので、まずは、一番上の行のSVⅡやYFシリーズ双眼鏡の行をチェック。
すると、右欄の〔使用アダプター〕は、<TSN-IP5/6/7←iPhone5/6用は生産終了(③フォトアダプター)+TSN-IP5/6/7 付属の双眼鏡用アダプターリング(②アダプターリング )> となっていますね。
つまり、① SVⅡやYFシリーズ双眼鏡 + ②TSN-IP7 付属の双眼鏡用アダプターリング(小さい方) + ③ TSN-IP7 + ④iPhone で、スマスコシステムが完成します。
〔GENESIS 33 シリーズ双眼鏡〕を使ってのスマスコ
①スコープ+アイピース(接眼レンズ) 部分は左列の〔接続機種〕欄にあたりますので、まずは、一番上の行のGENESIS 33 シリーズ双眼鏡 の行をチェック。
すると、右欄の〔使用アダプター〕は、<TSN-IP5/6/7←iPhone5/6用は生産終了(③フォトアダプター)+TSN-AR33GE(②アダプターリング )> となっていますね。
つまり、① GENESIS 33 シリーズ双眼鏡 + ②TSN-AR33GE + ③ TSN-IP7 + ④iPhone で、スマスコシステムが完成します。
〔TSN-664 スコープ + 30倍ワイド(TE-14WD)〕を使ってのスマスコ
前出のチャートには、ズーム接眼レンズ(TE-9Z)使用時のシステムが紹介されていましたが、接眼レンズを30倍ワイド(TE-14WD)に変えた場合のシステムを考えてみましょう。
表の下から4番目の行がズーム接眼レンズ(TE-9Z)使用時、下から3番目の行が30倍ワイド(TE-14WD)使用時の アダプターが示されています。
つまり2つのシステムは、②アダプターリングだけ異なるということですね。
TE-9Z使用時 →TSN-664 スコープ(+TE-9Z) + ②TSN-AR66Z + ③ TSN-IP7 + ④iPhone
TE-14WD使用時 →TSN-664 スコープ(+TE-9Z) + ②TSN-AR66HL + ③ TSN-IP7 + ④iPhone
※ TSN-66Zも使用できるのですが、TSN-AR66HLを使用することにより、ケラレが著しく軽減されます
えっ、「コーワの接眼レンズは型番表示が分かりにくい!」ですって...。たしかに、ユーザーには分かりにくいかもしれませんね。
これもカタログを見ればわかるのですが、以下の表を参照ください。
さてさて、いかがでしょうか?
分かりやすく丁寧に解説したつもりですが、お分かりいただけたでしょうか?
一度試してみると簡単にわかるのですが、もし不明点があれば、ホビーズ宛にお問合せ下さいね。
スマスコはデジスコと違って簡単なので、セットさえしてしまえば、お子さんでも簡単に撮影が楽しめますよ!
ゼロから始めようという方は、スコープや三脚選びも含めて、お気軽に相談ください (*^^*)
<アダプターリング>
・コーワ TSN-IP5/IP6/IP7専用アダプターリング各種(TSN-500AR除く)
・コーワ TSN-IP5/IP6/IP7専用アダプターリング TSN-AR500
<フォトアダプター>
・コーワ iPhone7/8用フォトアダプター TSN-IP7
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