「シジュウカラガン物語~しあわせを運ぶ渡り鳥、日本の空にふたたび!」
内容は...というと、絶滅寸前だったシジュウカラガンが個体数を回復するまでの取り組みとその記録、そして創立50周年を迎えた日本雁を保護する会の歴史がまとめられています。
分かりやすいように、目次を紹介しましょう。
====目次====
はじめに 群れよ、日本の空にふたたび!
第1章 絶滅したシジュウカラガンを復活させたい
- シジュウカラガン復活にかけた横田義雄
- シジュウカラガンがやってきた!──国内各地からのレポート
- 物語に登場する主要人物一覧
第2章 シジュウカラガンの生態と人とのかかわり
- ガンの仲間たちと亜種の存在
- シジュウカラガンの分布・個体数の歴史的変遷
- 絶滅の危機に陥れた犯人はキツネと毛皮好きの人間たち
- 千島列島での日本の養狐事業
- アリューシャン列島でも悲報が相次ぐ
第3章 絶海の島に奇跡の小さな群れを発見
- 米国ではじまったシジュウカラガン回復への挑戦
- 16羽のヒナを捕獲して人工繁殖を開始する
第4章 日本の回復計画の成功と失敗── 潜んでいた落とし穴
- 米国の協力をもとに増殖の第一歩を踏み出す
- 繁殖と飼育、野生復帰の技術を米国で学ぶ
- 越冬地・中継地で飼育・放鳥する不自然さと限界
第5章 伝説の鳥類学者、ニコライ・ゲラシモフとの邂逅
- 鳥への愛情が導いた友情と連携 ロシアとの国際協力
- ゲラシモフ初来日の激震──仙台でシジュウカラガンに出会う
第6章 日米ロの三国で共同プロジェクトがはじまる
── カムチャツカに繁殖施設をつくり、放鳥を開始
- 繁殖施設をカムチャツカで建設開始
- 19羽のシジュウカラガンが米国からやってきた
第7章 カムチャツカで数を増やし、エカルマ島に放鳥する
- 国内・国際の人のネットワークが風を起こす
- 増殖施設の設備と機能、そして日々の仕事
- 放鳥の島、エカルマ島の姿と環境
第8章 「増やそうシジュウカラガン」、「減らそうカナダガン」
- カナダガンはキツネ同様、侵略的外来種
- 人間は、外来種にどう接するべきか
- 難航する丹沢湖畔の全数捕獲と妙案
- 生息数約100羽。いまなら、なんとかなる
- 野外「ゼロ羽達成」と今後の課題
第9章 5,000羽の群れが北日本の空を舞う!
- エカルマ島での2010年の放鳥を最後に
- 毎冬ごとに倍増をつづけた越冬渡来数
第10章 未来に向けた活動 ── ガンとの共生をめざす「ふゆみずたんぼ」
- 日本の雁ぞ 楽に寝よ
- 蕪栗沼の掘削計画という危機に立ち向かう
- 「ふゆみずたんぼ」で生息地を復元する
日ロ米で物語を見守る三人からのメッセージ
- 自然保護上最大級の偉業 バーノン・バード
- 誰がどのようにシジュウカラガンを救ったか ニコライ・ゲラシモフ
- 日ロ米連携の成果 鳥居敏男
おわりにかえて
- 物語のおわりは、あらたな物語のはじまり
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本当はホビーズでも取り寄せて販売したいところですが、ちょっと時間がかかりそうなので、先に紹介しちゃいます。
読み応えたっぷりの内容なので、申し訳ないのですが、出版社等でお買い求めくださいね。
「シジュウカラガン物語~しあわせを運ぶ渡り鳥、日本の空にふたたび!」
- 呉地正行+須川 恒(日本雁を保護する会)編
- 発行 京都通信社
- A5判 304ページ
- 定価 2,970円(税込)
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