新発売双眼鏡 <スワロフスキー NL PURE 10×32> を試してみました ~其の壱~
今回お借りしたのは<スワロフスキー NL PURE 10×32> です。
まず第1回目のインプレッションでは、この5月で生産中止となった<スワロフスキー EL10x32 SWAROVISION WB > との比較をお届けします。
左が<スワロフスキー NL PURE 10×32> 、右が<スワロフスキー EL10x32 SWAROVISION WB > なんですが、右のELスワロビジョンは少し使い込まれています。実は私の私物で、世界各地に同行した相棒なんです。
まずは大きさを比較すると、<NL PURE> の方が<EL> よりも少し大きいですね。
そして、<NL PURE> の独特なフォルムは、<EL> と比較するとスリムな印象を受けます。
▲左<EL 10x32 SWAROVISION WB > 右<NL PURE 10×32 >
では、より具体的に、仕様の違いを見てみましょう。
やはり、<NL PURE>は、<EL>と比べ長さ、幅、高さともサイズアップしていますね。
実際に手に取ってみると、<NL PURE>は重さを意識します。
そりゃあ<EL>が 595g、<NL PURE>が 640gですからね。<NL PURE> の方が重いのは間違いないのですが、<NL PURE>は接眼レンズ側に重心があるため、片手などで軽~く持てば持つほど、その重量感が増してしまう印象なんです。
もちろん、しっかりと両手でもち、本体を顔にあてて見れば問題ありませんし、オプションの<FRPフォアヘッドレスト> を使用すれば、安定感は抜群に増してきますね。
実際に手に取ったところです。
持っている本人が撮影しているので、ちょっと角度が苦しいかも。
握り方は個人個人で異なりますが、私の場合、<NL PURE> は前方に位置するようです。
単に重心のバランスの良さだけを比較するなら、<EL> の方が上回っている印象です。
また、<NL PURE> の鏡筒は手にフィットする形状なので、握っている時の手の感覚も異なります。
(手のサイズは男性で大きめ、ごっつい指で申し訳ありません (;;;°;ω°;):)
さて、もっとも気になる光学性能ですが、画質的には、<NL PURE> は<EL> から更に進化した印象です。
先に示した通り、私は<EL10x32 SWAROVISION WB > を所持しているのですが、<EL>を最初にフィールドで使った時の印象は強烈でした。
その完成度の高さは調査スタッフ(ホビーズは鳥の調査会社が運営しています)にも伝わり、スタッフ間でも大流行した人気機種だったのです。
それを超える、<NL PURE> のクリアで美しい画像にも驚きましたね。
それと視野の広さにより、<NL PURE> は観察時に余裕が感じられます。
うまく伝わるかどうかわかりませんが、観察時に目が楽で、より口径の大きな双眼鏡を覗いているような印象です。
<NL PURE> の実視野が 7.5°、<EL> の視野が 6.9°となっていますが、数値以上の余裕が感じられましたね。
これ、遠い鳥を見たり、長時間観察する方には大事な要素なんです。
ということで、インプレッションの第1回目は、<EL10x32 SWAROVISION WB > との比較でした。
<EL10x32 SWAROVISION WB > は生産中止になりましたが、<スワロフスキー NL PURE 10×32> より10万円ほど安い価格設定です。
<EL10x32 SWAROVISION WB > のホビーズ在庫も2台となっていますので、こちらの選択肢もありだと思いますよ。
そしてインプレッションの2回目は、<カールツァイス Victory SF 10x32> との店頭比較を予定しています。
・<スワロフスキー NL PURE 10×32>5/27発売予定・ご予約受付中
https://www.hobbysworld.com/item/10730252/
・<スワロフスキー EL10x32 SWAROVISION WB >生産終了・在庫限り
https://www.hobbysworld.com/item/10730212/
« BIRDER 6月号発売!特集は、【アオバズクとコノハズク】です! | トップページ | オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED150-400 F4.5 TC1.25X IS PRO用 レンズカバーが入荷したのですが... »
「観察&撮影機材」カテゴリの記事
- 『フィールドスコープ用 照準器取り付けキット』はタカの渡り観察でも重宝しました!(2024.10.16)
- 今年も、伊良湖へタカの渡り観察に行ってきました!(その2)(2024.10.14)
- 入門用スコープのご紹介!(2024.11.08)
- お取り寄せですが、ザハトラー ビデオ雲台 Ace XL MkⅡの販売を開始しました!(2024.09.25)
- コーワブランド双眼鏡 シリーズごとの特徴(2024.08.11)
「インプレッション」カテゴリの記事
- 伊豆沼&蕪栗沼で、サーマルスコープを試してみました(2024.12.07)
- サーマルスコープの取り扱いを始めました(2024.11.11)
- タカの渡りで、レオフォト機械式雲台〈FH-10〉を試してみました(2024.10.19)
- 『フィールドスコープ用 照準器取り付けキット』はタカの渡り観察でも重宝しました!(2024.10.16)
最近のコメント