防振双眼鏡を試してきました
左から、シリウス12(12倍)、ケンコー VC SMART 14×30(14倍)、フジノン TS-X 1440(14倍)ですが、ずいぶん仕様が異なりますよね。
まずは、各機種の仕様一覧から
重さでは断トツでフジノン TS-X 1440 が重く、シリウス12 の約3倍もあります。
ケンコー VC SMART 14×30 は携帯性にも優れて扱いやすいのですが、難点は電池の入手しにくさと電池価格の高さ、防水性の無さ...などなど。
つぎは、同じ順で手にした様子です。
まずは、シリウス12
ピントリングは本体上部の対物レンズ側にあります。
ちょっと角度が悪くて分かりにくいでしょうが、実際はもっと大きい印象です。
でも、グリップの手が全体の半分も覆われていないので、やはり大きいのが分かりますよね。
ピントリングは、右手の中指の第二関節あたりにあります。きちんと持てば、人差し指で操作することになりますね。
さて肝心の航路での使い勝手ですが、見え方としてはフジノン TS-X 1440 がダントツで使いやすかったです。
シリウス12 も光学性能はよいので、明るい時間帯にゆっくり観察できるならよいのですが、さすがに薄暮時には苦戦しました。
それとアイレリーフの短さや接眼レンズの小ささで、長時間の観察や緊急時の対象物捕捉にも苦労しました。
ケンコー VC SMART 14×30 は昨年の小笠原航路でも試したので、使い勝手のよさは知っていましたが、今回は海が荒れてしぶきが多かったため、あまり出番はありませんでした。
ということで、今回は観察主体のガイドだったため、フジノン TS-X 1440 が一番役立ちました。
車に例えると、排気量も大きな余裕のある車に乗っている印象で長時間の観察も疲れにくく、通常よりは識別率も上がっていたと思います。
また早朝から日没まで長時間の観察に使ったところ、電池のもちは1日+α程度でしたね。
かなりのサイズで導入にはためらうでしょうが、大きさを補う性能がありますので、ばっちり見たい方にはおススメしたいですね。
7月には箕輪さんと共に硫黄島クルーズの案内がありますので、フジノン TS-X 1440 は強力な武器になると思っています。
またフジノン TS-X 1440 には敵わないものの、シリウス12も使える場面が多々ありましたので、船上以外の探鳥にも使う価値があると思います。
ケンコー VC SMART 14×30 はホビーズの観察会などに持参しましたが、ご高齢の方には予想以上の高評価でした。
以前も予言しましたが、手ごろな防振双眼鏡のラインナップが増えてきており、バードウォッチングに防振双眼鏡を使う方が増えることは間違いありません。
フジノン TS-X 1440 や、シリウス12 は店頭でもお試しいただけますので、皆さんも、そろそろ体験してみませんか?
そうそう、航路の探鳥ではしぶきで双眼鏡が濡れますので、防水の双眼鏡の場合には、洗面所にもちこんでレンズを水で流しています。
もちろん、その後はちゃんと水分を取り除いています。
しぶきが乾くと塩の結晶ができますので、気軽にレンズを拭くのは危険ですよ!
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