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照準器「Kingfisher(キングフィッシャー)」撮影レポート(ソニーα9+FE600mm×テレコンバーター) レポート&写真:野鳥写真家 野口好博 さん

日本自然科学写真協会会員で野鳥写真家の野口好博さんに、国産照準器「Kingfisher(キングフィッシャー)」と、人気のソニーのミラーレス一眼「ソニー α9+FE600mm F4 GM×テレコンバーター」の組み合わせでレポートをしていただきました。

国産照準器をミラーレス一眼の大口径超望遠レンズに載せる場合に、ちょうど良い高さに嵩上げできる最適なアイテムも紹介して頂いてます。

Noguchisan_1

ミラーレス一眼カメラ ソニー α9が、優れたAF性能を持つことを知られるようになってきたことで、他の一眼レフカメラから乗り換える野鳥カメラマンが急激に増えてきています。

また、実際に使ってみて、テレコンバーター(以下略してテレコンと呼ぶ)との相性も良く、×1.4、更には×2.0でもあまり性能が落ちないことは特筆ものだと感じています。

筆者も、主に野鳥を対象に撮影をしていますが、最近、テレコンを使うケースが増えてきました。
しかしそこで、ある悩みが出てきたことも事実です。
それは、次のようなことです。

近くにいるものに焦点を合わせた直後に、コントラストのあまり強くない背景(空など)で、かつ距離のある場所にいる被写体を追おうとした際、レンズの方向を誤るとAFが迷い、ファインダーで被写体をキャッチできなくなってしまう…

これは、EVF(電子ファインダー)に限らずOVF(光学ファインダー)でも起こるものですが、超望遠になると画角が狭くなり、小さな被写体をファインダーで捉えることが極端に難しくなり起こるトラブルです。

そこで、ファインダーで追うことが難しい野鳥撮影(主に飛翔等)で威力を発揮する照準器を導入することとしました。

Kingfisher_img_20200217181201

機種は、ホビーズワールドの国産照準器の Kingfisher(キングフィッシャー)です。

カメラ本体のアクセサリーシューに取り付けるのが一般的ですが、ミラーレス機は一眼レフ機と異なり、カメラ本体が非常にコンパクトに設計されています。

100-400mmや200-600mmズームレンズの場合はレンズの口径が小さいため、嵩上げをしなくても問題ありませんでしたが、超望遠レンズ600mmを使用した際は、本体の高さが足らず、嵩上げしてやる必要が出てきました。

オプションパーツのシュープレートNTは、標準状態のキングフィッシャーから10mm程嵩上げすることができます。

Noguchisan_2

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シュープレートNTで嵩上げすると、アクセサリーシュー底面から照準器のレンズ下側までの高さが約28mm⇒約38mmに高くなります。

しかし照準器の視界の下側1/3程度がレンズフードに遮られてしまいます。これでも問題なく使用できますが、もう一声欲しいのも正直なところ…。

 

そこで、さらに嵩上げできるアイテムの必要性が出てきました。 別売りのLeofotoホットシュー変換アダプタ FA-06を試してみます。

Fa06_01

Leofoto(レオフォト)ホットシュー変換アダプタ FA-06 ¥3,520(税込)

Kingfisher_fa06_toritukes

キングフィッシャー照準器に取り付けるには、照準器本体とSPプレートを取り外し、さらにSPプレートからアクセサリー台座等も取り外してプレートだけの状態にし、照準器本体に取り付け直します。

SPプレートの中央部には1/4インチカメラネジ穴が備わっているので、そこにレオフォト FA-06を取り付けます。

Kingfisher_fa06_01s

キングフィッシャー+FA-06でアクセサリーシュー底面から照準器のレンズの下端までの高さが約60mmまで高くなりました。

 

さて、実際に撮影した場面をご紹介します。
この時は、600mmにテレコンバーター×1.4を入れていました。
最初に光軸調整を行ないます。照準器のドットの位置とカメラのAFポイントの位置調整を行う作業です。

<光軸調整例>

Photo_20200223115301 Photo_20200223115302

カメラ側で目標物を中央に捉えてピントを合わせた後、照準器の赤いドットをピントを合わせた位置に調整します(ドットは左右、上下に移動することができる)。

FA-06で嵩上げしたことで、フードによる被りは、照準器内で1/4程度までに抑えられ、快適な視界が得られました。

また、α9(カメラ)は、フォーカスエリアを「トラッキンングモード フレキシブルスポットS」に設定しました。

Photo_20200223114101真横アップ

 

Photo_20200223115901真横全景のイメージ。

 

やがて、はるか遠くにチュウヒが飛び出しました。
すかさず、照準器で捕捉し、目をずらしファインダーでピントが来ているかを確認しました。
ファインダーを覗く目の位置と、照準器との高さの差があればあるほど、ピントが合った後の確認が難しくなりますが、α9のトラッキングモードで追うと、一度ピントが来ると「」のマークで追いかけているので、ピントが合ったかどうかは、比較的、楽に確認することができました。

(最初は中央でピントを合わせましたが、その後、移動した鳥を、カメラが自動的にトラッキングモードで追いかけた後の画像です)

A9f00220 照準器で鳥の位置を捕捉し、撮影開始。撮影:野口好博 

A9f00221
上の写真の「鳥」部分を拡大した画像。 撮影:野口好博

トラッキングモードではなく、ただのフレキシブルスポットでも構わないのですが、照準器で合わせた後、ピントが合っていたかどうは、後でモニター画面を見ないと確認し難いと思います。

このように、超望遠レンズに更にテレコンをつけての撮影は、照準器を使うと格段に楽に捕捉が可能となりました。
照準器初心者の筆者にも、簡単に操作ができ、撮影時の歩留まりもかなり改善されることと思いました。

さて、今回使用した照準器キングフィッシャー(Kingfisher)は、いくつかの優れた点があることでお勧めです。

 ①照準器のレンズが明るく見やすい。

 ②LEDのフォーカスポイントの明るさが自由に変えられ、小さな被写体でも邪魔にならない

 ③省電力設計(3分間触らないとスリープモードとなり、そのまま4時間経過で電源が切れる)で、電池の持ちが良く、スリープモードからの復帰も、カメラに触れると振動を感知してすぐに復帰する

 ④日本製なので、親切な説明書きと安心性能、そして3年間の保証があること

などなど

今回のレポートは、遠い被写体を素早く捕捉するために使いましたが、今度は、近距離のカワセミなどの飛び込みで、ファインダー撮影が難しい場合にも挑戦してみたいと思っています。

レポート&写真 野口好博

 

野鳥写真家 野口好博さんによる 「照準器キングフィッシャー撮影レポート(ソニーα9+FE600mm×テレコンバーター)」いかがでしたでしょうか。

少し先の話になってしまいますが、野口さんは、5月に写真展を予定されています。

Noguchisan_shasinten

海鳥好き垂涎の的であるツノメドリやシラヒゲウミスズメの作品が眩しい「鳥たちとの出会いシリーズ 千島列島編」。どうぞご期待ください。

開催日が近付きましたら、あらためてご紹介させていただきます。

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