日本野鳥の会の論文集「Strix(ストリクス)Vol.35」入荷しました。
日本野鳥の会が1982年から発行している論文集 Strix(ストリクス)の2019年版「ストリクス Vol.35」が入荷しました。
論文集 Strix(ストリクス)は、プロ、アマチュアを問わず気軽に自分の観察記録を投稿できる“敷居の低さ”も魅力で、鳥類の生態、探鳥会の記録、支部による調査研究活動、繁殖や飛来、行動などの個人による観察記録、また野鳥保護活動の事例紹介などが幅広く掲載されています。
Vol.35にも興味深い論文がたくさんありますよ。まずは目次をご覧いただきましょう。
[原著論文]
原田慈照・梅垣佑介・渡部良樹・大西敏一:沖縄県与那国島におけるイイジマムシクイ Phylloscopus ijimae の観察記録と沖縄島以南の記録について
森由香・岩崎由美・荒井智史・樋口広芳:伊豆諸島の八丈小島および青ヶ島におけるクロアシアホウドリPhoebastria nigripesの新繁殖地形成
藤巻裕蔵:北海道におけるアリスイの繁殖期の分布
池長裕史:ヤナギ類に訪花する野鳥と花粉媒介の可能性
[短報]
滝沢和彦:長野県北部におけるフクロウStrix uralensisのペレット分析—標高と餌動物について
丸谷聡美・丸谷聡:兵庫県におけるオオバンFulica atraの繁殖初記録
西沢文吾・山崎彩:北海道におけるオオカラモズの観察記録
長谷部真・富士元寿彦:北海道サロベツ稚咲内砂丘林帯湖沼群におけるミコアイサの繁殖記録と保全
黒田治男・中南秀樹・筬部達也・岩崎健二・正井憲一・田中葉子・奥野俊博:兵庫県におけるニュウナイスズメの繁殖初確認
三上かつら・三上修:函館市で観察されたアブラムシを採食するイスカとその行動
[書評]
『歌う鳥のキモチ』
個人的に気になったのは、イイジマムシクイの論文です。三宅島で見られる印象が強いイイジマムシクイですが、渡りのルートや越冬地などまだ分かっていないことが多いのです。識別できる気がしないイイジマムシクイの識別の参考資料としても役立ちそうです。
・日本野鳥の会 Strix(ストリクス) VOL.35 ¥3,240(8%税込)
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