よっしーの「2019年 千島列島クルーズレポート ④」
今回のクルーズ直前には、目や耳を疑うニュースが報じられました。
今回のツアーで、我々が訪ねるはずだったライコケ島が6/22に噴火した... ∑((((((゚д゚;ノ)ノ
ひとつ前のお話はコチラ
⇒よっしーの「2019年 千島列島クルーズレポート ③」
よく見ると最初の写真には、ゴミのような細かい点がたくさん写っています。
船は島の北側から近づいていきましたが、かなり遠くから、それなりの大きさの鳥が群舞する様子を確認していました。
それが最初の島の写真に写っています。
次の写真は、もっと近づいた時のものです。
その鳥は、フルマカモメであることがすぐに分かりました。
この島では昨年、おびただしい数のフルマカモメが繁殖していており、今年もそうだったと思うのです。
そんな繁殖真っ最中のときに規模の大きな噴火に見舞われたのですから、タマゴやヒナだけでなく、親鳥も大きな影響を受けたはずです。鮮やかな緑に覆われていた島は一面、火山灰に覆われていました。
ライコケ島に上陸できるほど近づけたのは、千島列島を知り尽くしたアフィナのクルーがいたからこそです。
観察中は、火山灰で口の中がジャリジャリになりましたが、貴重な体験をさせて頂きました。
ふと海上に目をやると、途方に暮れる(...ように見えた)フルマカモメの一団が波に身を任せていました。
火山が連なる千島列島では、こんな光景も珍しくないのでしょうね。
この島では、エトロフウミスズメやウミオウム、シラヒゲウミスズメなども繁殖していましたが、影響が一時的であることを願わずにいられません。
今回はアホウドリが2回確認されました。
最初の写真の個体は、ライコケ島のすぐ北側海域で確認。
厳密な境界線は分かりませんが、ちょうど太平洋とオホーツク海の境あたりを飛翔して行きました。
そして次の個体は、北千島のアトラソバ島北東側で、カムチャツカ半島との中間付近を飛翔していた個体です。
こちらは正真正銘、オホーツク海を飛翔していました。
最近の研究では、尖閣産のアホウドリは別種であり、非繁殖期はオホーツク海を利用する個体が多いと考えられているようです。
さて、ライコケ島北側(太平洋とオホーツク海の境界)で確認されたこの個体は、どこで巣立った個体でしょうか!?
どなたか、外見で分かる方はいませんか~?
ちなみに、クルーズ中を通して、コアホウドリは50羽程度、クロアシアホウドリは1羽が確認されています。
⇒よっしーの「2019年 千島列島クルーズレポート ⑤」 へつづく
最初から読みたい方は⇒よっしーの「2019年 千島列島クルーズレポート ①」 へ
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