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よっしーの「2019年 千島列島クルーズレポート ⑦」

ヤンキチャ島で2大ターゲットをクリアできたので、正直、ホッとしました。

他の海鳥についても、ほぼ観察・撮影できているはずですが、ここからは成果の積み増しが課題です。いざ、チリンコタン島へ!

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チリンコタン島という島の名は、昨年のうみどりまつりでは登場しませんでしたね。そう、ライコケ島が噴火でウミオウムの撮影が期待できなくなったため、急遽、予定になかった島を訪ねることになったのです。

今回のツアーを催行している西遊旅行では、我々の前週にも千島列島を巡るクルーズがあり、その時が初の訪問だったそうなのですが、そこでウミオウムを数羽観察したそうです。

今回のツアーでは、シラヒゲウミスズメよりも個体数が少ないウミオウムですから、ほんの少しの情報でも貴重なのです。

チリンコタン島は、かつてシジュウカラガンを放鳥したことで知られるエカルマ島の西に位置します。

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最初の島の写真をご覧いただければわかると思いますが、この島も噴火を繰り返しており、島の半分はまだ植生が回復していません。

島の近くに到着すると、海上を飛翔するエトロフウミスズメの中に、シラヒゲウミスズメやウミオウムが混じっているのを発見。さっそく3艘のボートに乗り換え、手分けして探すことになりましたが、海上で休む数万羽のエトロフウミスズメの中にウミスズメやウミバト、エトピリカなどはいるものの、肝心のウミオウムがなかなか見つかりません。

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う~む、もしかしたら...と思い、ボートを岸近くに寄せてもらうと、ようやく数羽のウミオウムの小群を発見。よくみると、周りにも小さな群れがいくつも浮いており、合計で30羽ほどを確認。飛ばさないように、適当な距離をキープして他のボートを待ち、無事に全員が集合して観察・撮影を完了。

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ところでこのウミオウム、画像でじっくり見るとわかりますが、海上だと結構分かりにくいようです。
「腹面は白い」と思い込んでいると、上の写真の個体のように、脇まで黒く見える個体も多いのです。

エトロフウミスズメと比較すると上面はより黒く、下尾筒の白が目立つので、見慣れてしまえばすぐに見つかるようになります。
北海道あたりには結構来ていると思いますので、この冬は、「絶対にいる!」と思って探してみましょう。

 

さて、こちらのボートは先行して観察していたため、ウミオウムは他のチームに譲って波打ち際の岩場をチェックすると、ウミオウムの出入りする岩の隙間に営巣地を発見。
近くで見張る個体のほかに数羽が出入りしていたため、数つがいが狭い範囲に集まって繁殖しているようでした。

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ウミオウムの巣があったのは、こんな岩場の奥の方です。

こんなところまで近づけるのは、このゴムボートならではのなせる業。
一度やったら、きっと病みつきになりますよ!

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ウミオウムも無事にクリアし、だいぶ肩の荷もおりました。

噴火から回復途上にあるチリンコタン島ですが、噴火直後のライコケ島も含めて、千島列島は刻々と変化していることを目にすることができました。人間の力の及ばない自然のすごさを間近で体験することができたことは、本当に貴重な体験だと思います。

 

実は今回のクルーズでは、もうひとつの課題が残されていました。

それは、エカルマ島でシジュウカラガンを見ること

ここ数年、日本へ飛来するシジュウカラガンの個体数は劇的に増えていますが、そのきっかけとなったのが、エカルマ島での放鳥事業だったのです。今回は、その事業の関係者も乗船していたため、アフィナ号がエカルマ島に到着すると、参加者総出でシジュウカラガン捜索となりました。しかし無情にも、島肌が霧で見え隠れする悪条件のため、シジュウカラガンは見つかりませんでした。

(次の写真は、南下する際に撮影したもので、帰りは霧に煙ってました)

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でも、シジュウカラガンが絶滅に瀕した経緯や復活への過程も学ぶことができ、有意義な捜索でした。まだ先のことですが、シジュウカラガンが渡ってくる秋が待ち遠しいです!

⇒よっしーの「2019年 千島列島クルーズレポート ⑧」 へつづく

最初から読みたい方は⇒よっしーの「2019年 千島列島クルーズレポート ①」 へ

Yosinari

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