オリンパス EM-1markIIの野鳥撮影に使える設定をさぐれ!その3
話題のミラーレス一眼オリンパス EM-1markIIとサンヨン(M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO)の軽量システムのオススメカメラ設定のその3をお送りします。
■カスタムモード登録で一気に切り替え!
ここまでAF設定を中心に話を進めてきましたが、AFだけでなくISOや、撮影モードなどを含めて一気に変更することができるのが、カスタム登録モードの特長です。
モードダイヤルのC1-C3の3つにあらかじめ設定を仕込んでおくことができます。
切り替え方法がモードダイヤルロックを解除して、モードダイヤルを回さないといけないので、咄嗟のトビモノにはチャンスを逃しやすいですが、Fn1ボタンを消費せずに仕込んでおけるのがメリットです。
モードダイヤルのC1にトビモノ設定をC2にトマリモノ設定という具合に登録すると良いでしょう。カスタムモードの場合は、ISOや撮影モードなども登録しておけるので、
例えば、
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[トビモノカスタム]
Sモード(シャッター速度優先)※好みに合わせてAモード、MモードでもOK
シャッタースピード:カワセミなどの小鳥系ならSS1/2500以上、猛禽類などゆったり飛ぶ系なら1/1600以上は欲しいところです。
ISO:ISO AUTOでベース感度をISO400くらい、
AF関連:オールターゲット選択(好みに応じて9点グループ・5点グループでも可)
C-AF、
静音連写L 18コマ/秒
[トマリモノカスタム]
Aモード(絞り優先)
絞り(f値):開放もしくは一絞りくらい。
ISO:ISO 200くらい、ISO AUTOならベース感度ISO400、
AF関連:シングルターゲット選択、S-AF+MF、
静音連写L 18コマ/秒
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もう1つ余ったC3に野鳥の飛立つ瞬間を狙うのに便利なプロキャプチャーモードを登録しておいても便利です。トビモノカスタムをベースにすると良いでしょう。
設定方法は、登録したい設定にしてから、MENU→撮影メニュー1→リセット/カスタム設定→カスタム登録→カスタムモードC1・C2・C3を選択して登録
■Fn1、Fn2ボタンにはどの機能を割り当てる?
咄嗟の切り替えに使えるのがFn1とFn2ボタンです。
とくにFn1ボタンは親指で押せて便利な位置にありますが、前述(その2参照)のHOME登録をしているとそれが割り当てられることになってしまいます。
Fn2ボタンは、シャッターボタンの手前に2個並んでいるボタンのうちの1つで、シャッターボタンを押す人差し指で押せる位置にあります。ファインダーを覗きながら押すと隣のRECボタンを間違えて押してしまうことがあるのが難点と言えます。
割り当てる機能は、私は拡大ボタンを当てています。C-AF時でも拡大ボタンを押すとまず緑色の拡大枠が現れ、もう一度押すとその部分が拡大されます。
その状態でAFを作動させれば、より詳細なエリアでピントを合わせることができ、多点ターゲットのままでも枝被りの鳥を枝の隙間を狙ってピント精度高く撮れる場合もあります。
頻繁にISO感度を切り替えるのであれば、ISO/WBを当てるのも良いでしょう。
次回は、トビモノの実写・作例をご紹介します。
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