オリンパス EM-1markIIの野鳥撮影に使える設定をさぐれ!その2
話題のミラーレス一眼オリンパス EM-1markIIとサンヨン(M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO)の軽量システムのオススメカメラ設定のその2をお送りします。
■AF設定の切り替えは"レバー"もしくは"HOME登録"がオススメ
前回は「トマリモノ設定」と「トビモノ設定」があるとご紹介した訳ですが、実際のフィールドでは、都合良く設定した通りに被写体が現れてくれるわけではありません。被写体に合わせて瞬時にAF設定を切り替える必要があります。
しかし、被写体が変わるたびにカメラ設定をちまちまと変更している時間はありません。そこで便利なのが、レバーとHOME登録です。
[レバー設定]
まずレバーについてご説明します。レバーは、ファインダーの右横にある・1と・2と書かれたレバーのことで、
・AFモード
・AFターゲット選択
・AFターゲット位置
を記憶し、レバー切り替えると瞬時に上記の3つ(選択も可)のAF設定を切り替えることができます。
設定例としては、
===============
レバー1にはトビモノ設定として
AFモード:C-AF
AFターゲット選択:9点
レバー2にはトマリモノ設定として
AFモード:S-AF+MF
AFターゲット選択:シングルターゲット
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という具合です。
通常は咄嗟に現れる猛禽類のトビモノに備えてレバー1にしておき、止まっている鳥を見つけたらレバー2に切り替えて瞬時にトマリモノに対応...という具合に対応できます。
設定の仕方は簡単で、レバー1の状態でAFモードとAFターゲット選択、位置を設定したら、レバー2に切り替えてまたAFモードとAFターゲット選択、位置を変更すれば完成。切り替える対象を3つのうちのいずれか(例えばAFモードとターゲット選択のみのように)に限定することも可能です。
[HOME登録]
もう1つの方法がHOME登録です。
レバー切り替えを試してみた方は分かると思いますが、慣れないと咄嗟のチャンスでレバーの切り替えに焦って「どっちがトビモノ設定だっけ?」と混乱して撮り逃すこともあるかもしれません。
そこでFn1ボタン(ホームポジション)1つ押すだけで簡単にAFターゲットとAFモードを設定していた変更できる方法なのです。
設定例として、
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HOME登録でAFモードをC-AF、AFターゲット選択をオールターゲット選択に設定しておきます。
通常撮影時にS-AF+MFなどにしてトマリモノ主体に対応しつつ、突然猛禽類が上空に現れた場面はFn1ボタン(ホームポジション)を押してトビモノ設定に切り替えて瞬時に対応できます。
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設定方法は、
MENU→設定→A2→HOME登録
でAF方式、AFターゲットモード、AFターゲットポジションを選択して登録します。
さらにOKボタンを押してLVスーパーコンパネを起動し、右下のボタン機能を選択、Fn1ボタン機能を初期設定のままのホームポジションマークにしておくことも忘れずに。
HOME登録の難点は便利で押しやすいFn1ボタンを消費してしまう点です。
次回は、カスタムモード設定などについてご紹介します。
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