カシラダカが絶滅危惧II類へ―レッドリスト改訂
12月8日、世界的な自然保護NGOであり、野生生物に関する国際的な知見をたばねるIUCN(国際自然保護連合)によって提供されている「絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト(通称レッドリスト)の最新版が発表になりました。
ニュース番組では、「キリンが絶滅危惧種に!」と大きく報道されていましたが、鳥類部門にも衝撃的な見直しがありました。
なんといっても一番の驚きは、カシラダカが、軽度懸念(LC)から絶滅危惧II類(VU)へと大幅に絶滅の危険度がランクアップしたこと。
えっ!カシラダカなんて、フィールドで普通に見られるじゃん、と言う方も多いでしょうが、近年の研究により、過去30年の間に75–87%もの個体数が減少したことが明らかになっています。
実際に日本でも、標識調査が永く行われている地域では、カシラダカの著しい減少を心配する声は以前から聞かれていました。
また、アジア地域全体で見てみると、インドネシアを中心に生息する鳥類19種の絶滅危惧ランクが上がっています。
これらの主な原因は、商取引を目的とした「持続可能でない捕獲」と、そこに追い討ちをかける森林破壊と考えられており、早急な対策が求められます。
⇒詳細はバードライフインターナショナルのウェブサイトでどうぞ
⇒プレスリリースはこちら
⇒レッドリストのカテゴリーなどについてはIUCN日本委員会のウェブサイトでどうぞ
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