今がピーク!武山でハイタカの逆渡りウォッチング!
先日(11/6)関東のタカの渡りスポットとして有名な横須賀市の武山で、あまり知られていない"ハイタカの逆渡り"を見に行きました。
と思われるかもしれませんが、越冬の為、大陸から日本にやってくるハイタカの渡りは関東では今頃がピークを迎えます。
そもそも逆渡りって何?
かというと、ハイタカが大陸から日本に渡るルートは北日本方面から南下するルートと九州方面から侵入し、東進北上するルートと2パターンあると言われていて、西から東へ渡っていく個体は逆渡りと呼ばれています。
ここ武山でのハイタカの渡りは、サシバやハチクマのように東から西へ向かうルートよりも西から東に移動していく方が圧倒的に多いようです。
というわけで武山に向かうべく、京急の横須賀中央駅から大楠芦名行きの京急バスに乗り約20分、南武入口下車。
進行方向を左折、2分程進んだら右折し、用水路沿いの道から竹林の登山道を頂上に向けてひたすら登ります。
分かりやすいのは一騎塚バス停からの道ですが、南武入口からだと30分程時間を短縮できます。
舗装道路に出たら、また20分くらいひたすら登ります。車で登るのも大変です。
途中、相模湾越しに富士山が望める場所があります。
バス停から40分程で、頂上のアゼリアハウスの展望台に到着。この上で観察します。
9時に到着すると、すでに展望台にはご当地の渡り鳥連絡会の方や数名のカメラマンが観察を始めています。
ほどなくハイタカが展望台北側を低い高度で通過しますが、早い上にサクラの木に遮られ、ハイタカ観察の手強さを痛感させられました。
撮影中はハイタカかと思ってましたが、翼先分岐は5枚なので、ツミ雌でした。
それからも飽きない程度にハイタカやツミ、ノスリが現れ、識別と撮影に右往左往しました。
残念ながらきれいな雄は現れませんでした。
さらに、地付のオオタカ若も現れて、ハイタカとの大きさの差を実感できます。動きもゆったり飛んでくれるので、ありがたい。
トビは常駐しています。
武山展望台で観察を続けられている三鳥連の方の話によれば、ハイタカの逆渡りは今日がピークになりそうとのこと。
これからの時期は葛西臨海公園や各地の大きな河川沿い、丘陵地でも見やすくなることでしょう。
サシバ・ハチクマの渡りと比べると、いささか盛り上がりに欠けますが、一足遅いマイナーなタカの渡りをご紹介しました。
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