川上和人著:「そもそも島に進化あり」入荷
「鳥類学者無謀にも恐竜を語る」で、その面白さと異端ぶり(笑)がすっかり知られるところとなった、川上和人氏の新刊、「そもそも島に進化あり」が入荷しました
最近は恐竜関連の講演も多い川上氏ですが、言うまでもなく本来はバリバリの鳥類学者さん。なかでも永年取り組んでる研究テーマは「島の鳥類」とあって、本書はまさに本領発揮というところです。
「だって島と鳥は字が似ているのですもの」のつかみから、「ある程度空気抵抗があればそれにこしたことはない。この条件があれば、メリー・ポピンズでなくとも風に乗ることができる」(ちなみにこの章のタイトルは『空も飛べるはず』)、「しかし、このような個体レベルの改造は、進化とはいわない。イケてるシマウマがモヒカン刈りをやめて、ロン毛のウィッグを装ったようなものである」(しかも挿絵つき)などの、的を得ているのかいないのかよくわからない比喩に笑わされつつ、「島」の面白さ、弱さ、そしてすべてひっくるめた魅力に唸るはず。
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