札幌藻岩山でクマゲラに会いたい!
私事で恐縮ですが、今春挙式しました岩本です。今回、二泊三日と短いながらも新婚旅行で札幌に行ってきました。
せっかく北海道に行くならぜひクマゲラに会いたい!というわけで、何とか貴重な1日を鳥見の時間に充てることを妻から許されたので、新婚旅行を逸脱しない範囲でなんとか未見のクマゲラを拝むことができないかと画策することにしました。
「北海道野鳥観察地ガイド」を頼りに熟考した結果、定山渓や旭山記念公園も魅かれましたが、藻岩山が可能性がありそう、また登山といっても子どもでも登れる程度で山頂にはソフトクリームがあるらしい(妻調)ということで、藻岩山に狙いを定めることにしました。
あいにくとその日は雨予報で、予定変更も検討されましたが、祈りが通じたのか、当日朝札幌のホテルを出ると、思ったよりも天気が快復し、ギリギリ曇りで留まってくれていました。
札幌駅から地下鉄を乗り継いで東西線の円山公園駅着、そこから北海道バスの円11循環バスで慈啓会前下車、坂道を登ったところに藻岩山登山口があります。
ヒグマが怖いということで、ザックにベアーベルを装着済。一番人通りの多い慈啓会からの登山ルートであればほぼ安全とのこと。
登山道に入ると、さっそくオオルリやアオジ、ニュウナイスズメの囀りが響いてきます。
登山道は夜の降雨によって所々泥や水溜まりができていて、長靴かせめて登山靴を用意して来なかったことを後悔しました。
しばらく進むとシロハラゴジュウカラが幹を逆さに下って行く姿を発見!
割と愛想がいいと思ったら、後で写真を確認するとヒマワリの種子をくわえていました。
道の周りからは、オオルリ、キビタキ、ヤブサメ、クロツグミ、ツツドリと次々響いてきます。
突然道の先にオオルリが降り立ちました!どうやらオス同士でバトルしている模様。この時期ならではのオオルリにしては珍しい低い位置のとまり姿を拝めました。
しばらく行くと、今度は黄色い色がチラッと目の前を横切って行きました。キビタキ登場!こちらも目線の位置です。
そしてお次は黒い影が目の前を横切ります。「ヒヨドリかなー」と思いながら双眼鏡を覗くと、なんとクロツグミでした。こちらはすぐに飛び去って写真は撮れず。
その後も笹薮の生える道沿いでクロジやコルリに遭遇したり、アカゲラが近くの枝にとまったりと楽しませてくれました。
そうそう、藻岩山の慈啓会病院からの登山道には全部で33箇所に石仏が置かれています。
ちょうど十ニ番と十三番の石仏の間辺りで、目の前の朽ちた木の根元にいるカラスを発見しました。
「こんな山の中に珍しいな」
と思いながら近づくと不意に近くの幹に移動。幹に縦に取り付く姿勢…カラスじゃないぞ?
なんと、念願だったクマゲラの御姿を拝むことができました。
途中数日前に降った雪が残っていた箇所があり、通るのに難儀しました。
馬の背分岐の尾根に出てからは道のぬかるみもなくなり、歩きやすくなりました。
ハシブトガラやヒガラ、シマエナガが飛び回り、コルリもすぐ近くで囀りますが、見えません。
途中、すれ違った登山者の方に「さっきクマゲラを見ましたよ!」と得意気に言ってみましたが、「あぁクマゲラですか。よくいますよね。」とフツーに返されてしまいました。道民にとってはクマゲラとの遭遇は日常の出来事のようです
頂上の手前でヤブサメのシシシシ…という囀りが間近に聞こえ、目を凝らすと笹薮の地面に近いところを動く姿を何とか発見しました!
通常70分のところを3時間かけて山頂に着くと、残念ながら一面のガスで、視界は得られズ。
山頂の施設のテイクアウトコーナーでパニーニとじゃが棒と目的のソフトクリームを食べて、帰りはモーリスカーとロープウェイであっという間に下山しました。
ロープウェイで登ってから徒歩で下山の方が楽なのですが、ロープウェイは始まりが11時なので、やはり鳥見には朝から登山の方が良さそうです。
コースの詳細は「自然ガイド 藻岩山・円山」に出ています!
札幌に行く機会があれば、手軽に登れる藻岩山はいかがですか?近くには旭山記念公園もあり、こちらも鳥見スポットとして有名ですよ。
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