キヤノンのミラーレス一眼 EOS M3 は野鳥撮影に使えるのか!?
キヤノンフォトサークルの会員限定 製品モニターでキヤノンのミラーレス一眼 EOS M3 を試用する機会があり、野鳥撮影に使える機材かどうか簡単にチェックしてみましたのでご報告します。
EOS M3はキヤノンのミラーレス一眼カメラで、コンパクトな筐体ながらセンサーサイズはEOS
7Dm2と同じAPS-Cサイズを装備しています。
レンズマウントはミラーレス専用のEF- Mマウントですが、純正のマウントアダプターを介せば、600mmや400mmなどの超望遠ラインナップが豊富なEFレンズをAFで使うことができます。
EOS M3が野鳥撮影でどの程度の実力を発揮できるか簡単にチェックしてみました。
まずは、新宿御苑で手近な冬鳥を撮影しました。レンズは普段から愛用している EF300mmF2.8L ISII USM + EFx1.4III型エクステンダーを純正マウントアダプター EF-EOSM でつなげて撮影しました。
アカハラが何度か同じ場所に来てくれたので、EOS M3とEOS 7Dm2で撮り比べてみました。僅かにアングルと距離が違いますが、ご勘弁を。手持ちで撮影しています。
EOS 7Dm2の方が、僅かながらノイズのざらつきが多いように感じます。
以下はEOS M3で撮影です。
試用には別売の外付けEVFモニターを付けた状態で行ないました。
このEVFはとてもピントの山が掴みやすく、とくに拡大表示しなくてもMFが快適に操作できました。
AFだと構図に合わせてフレームを切り替える余裕がなく、つい日の丸構図で撮影しがちですが、このEVFファインダーでMFできれば、いろいろな構図にチャレンジできそうです。
次は、暗い笹薮の林床で採餌に夢中のトラツグミを狙ってみました。これも手持ちで撮影。
トラツグミ ISO6400 1/40 f4.5
トラツグミ ISO6400 1/400 f4.5
ISO AUTOにしたら、ISO感度が6400まで上がってしまいました。普段使っているEOS 7Dm2だったら、余程のことが無い限り設定しない高感度ですが、ISO6400にしては想定以上にノイズが少なく、高感度耐性の高さに驚きました。
さて、一番気になる野鳥の飛翔撮影(トビモノ)で試してみました。
結論から言ってしまうと、惨敗でした
オオタカが遠くからこちらに向かって飛翔し、前方頭上を通り過ぎて遠ざかって行くという場面に出くわしました!
飛翔姿をフレームには入れられたものの、普段使い慣れているEOS 7Dm2と比べると、フォーカス駆動があからさまに遅い上にさっぱり合焦せず。
ピントが合ってもなぜかシャッターが切れない
一度シャッターを切り出すとすぐに「処理中」画面が出て被写体を追えない
とまぁ散々な結果で、それ以上、飛翔撮影を試す気を失くしました。
トビもの撮影に限らず、動き回る鳥も同様に手に負えない感じでした。
■EOS M3は野鳥撮影に使えるか!?
結論としては、EOS M3は止まっている野鳥撮影に関しては、画質も良く、高感度耐性も高く、外付けEVFでのマニュアルフォーカスも好印象で、使えるものの...
野鳥の飛翔撮影や動き回る野鳥の撮影には向かない!という結論に落ち着きました。
とくにEVFでのピントの掴みやすさと露出がそのまま確認できる点はとても魅力を感じました。
そして、カメラボディの軽さ、コンパクトさも大きな魅力です。
今後、ミラーレス機のレスポンスがEOS 7Dm2などのデジタル一眼レフ機並みに進化し、EOS Mマウントでも400mmクラスの軽量望遠レンズが出てくれるならば、積極的に使ってみたいと期待を持たせてくれる結果となりました。
生命の星地球博物館にて EOS M3 EF-M22mmF1.8
もちろん、スナップや風景などの撮影では十二分な性能を発揮してくれたことを付け加えておきます。
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