スワロ新型 EL SV WBシリーズ 試用レポート
すでに速報でお知らせしたように、スワロフスキーELシリーズ双眼鏡がリニュアルされ、9/15に発売となります。現在ホビーズでもご予約を受付中です。
《外観や形状》
ロゴマークの位置等に変更があるほかは、大きく変わっていません。
仕様で細かくみると、〔8x32 SV WB〕と〔10x32 SV WB〕の幅が110mmから126mm、重さが580gから595gになりました。また、〔8x42 SV WB〕と〔10x42 SV WB〕の幅も122mmから131mmに広がったものの、〔8x42 SV WB〕の重さは835gから800g、〔10x42 SV WB〕の重さは840gから800gになり、予想以上に軽量化されました。
リニュアルというと、どうしても光学系に注目が集まりがちですが、今回のEL SV WBは使い勝手も向上しています。
●ストラップ
下記の写真でお分かりのように、本体と首にあたるクッション部分の間に紐状の部分があります。そして本体取り付け部にはダイヤルのようなものが...。
そう、本体取り付け部は360°回転するので、紐状の部分との相乗効果により、ストラップのねじれがなくなったのです。このネジ式機構により、取り外しも簡単におこなえるようになりました。
またクッション部の両端には、紐状部分を固定するダイヤルがあり、ここを緩めたり固定することにより、ストラップ自体の長さ調節も容易に行えます。
たとえば、ご夫婦で1つの双眼鏡を使い回したり、観察時と移動時(とくに階段など)でストラップの長さを変えたりするには便利な機構です。
従来は鏡筒にゴムバンドをはめる形状でしたが、今回は対物レンズ外縁に固定されています。これにより、移動時や使用時に落下する危険性が減り、安心して使用できます。
またフィット感もよく、収納時に外れることも少なそうです。
接眼レンズキャップは左右一体型ですが、少しきつめにぴったりとはまります。
同じような形状はいろいろなメーカーで採用されていますが、前後のレンズキャップともしっかり固定できる機種は少ないので、便利に思う方は多いはずです。
《ここがNG》
褒め称えてばかりでしたが、一点だけ注文があります。
製品自体はよく考えられて作られていますが、製品やパッケージに比べて日本語の取説に物足りなさを感じました。とくに、ストラップの取り付け方や長さ調節の方法など、他とは異なるすばらしい機構を採用したのですから、女性や高齢の方にも分かりやすいような取説がほしかったです。
《結論》
ここ数年、光学機器メーカー同士の争いが激しくなり、各社の光学性能は全体的に向上してきました。各社ごとに価格や戦略は異なるものの、旗艦モデルの光学性能に不足を感じることはありません。
今後は、予算や使用するシチュエーション、好みと共に、使い勝手の善し悪しにも注目されてくるのだと思います。今回のスワロフスキーのニューモデルを検証し、改めてそう思いました。
« 「日本ワイルドライフアート協会展」 のご案内 | トップページ | 2016年版カレンダーが入荷! »
「Hobby'sスタッフレポート」カテゴリの記事
- ロッキー松村の観察&撮影教室 3月10日 国立科学博物館付属自然教育園観察 実施レポート(2024.03.17)
- 野鳥界隈からCP+(シーピープラス)2024を振り返って(2024.02.26)
- 11/18開催の「OMシステム コラボイベント」のNote記事が公開されました(2023.12.13)
- 中村利和さんの写真集「鳥の肖像」サイン入りで限定入荷しました!(2023.11.25)
- ロッキー松村 葛西臨海公園観察&撮影教室 下見レポート(2023.09.11)
最近のコメント