「ツバメの謎」入荷!
誠文堂新光社から、「スズメの謎」に続いて「ツバメの謎」が出版されました。
表紙のデザイン、素敵です
著者の北村亘氏は、東京大学でツバメの生態行動学を研究し、博士号を取得。月刊BIRDERでの連載や「サイエンスカフェ」など、活発な活動を繰り広げている若手研究者集団、“Liferbird”代表も務めておられます。
そんな著者が、“僕がツバメについて知っていることすべてを出そうと思った”と語っているとおり、ツバメの基礎から、最新の研究に基づいた興味深い生態までが盛り込まれた充実の内容となっています。
新鮮なのは、研究の現場(具体的な調査の手法や写真)が結構詳細に紹介されているところ。個体識別のためのマーキングや、DNA採取のための採血などは、「かわいそう」という声が出ることを覚悟したうえで、あえて載せているとのこと。
ツバメの生態がどのようにして明らかになってきたのか。現場の研究者の立場からその過程を知ることで、ツバメだけでなく“研究”や“科学”といった、より広い関心へと結びつけたいという思いがあるのかもしれません。
文字は大きめ、イラストや写真も豊富。言葉ひとつひとつから、とにかく分かりやすく、易しい表現をと意識して書かれていることが感じられます。生物好きのお子様にもおすすめします。
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