長編ドキュメンタリー映画「鳥の道を越えて」 【12/4追記】
現在、渋谷イメージフォーラムにて、鳥猟文化を扱ったドキュメンタリー映画「鳥の道を越えて」が上映中です。同作は、本年度の文化庁映画賞を受賞しています。
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映画の舞台は監督・今井友樹の出身地、岐阜県東白川村。あるとき祖父・今井照夫から、かつて故郷の空が渡り鳥の大群で埋め尽くされたという話しを聞かされる。孫である監督は“鳥の道”を探し求めて旅に出る。(映画紹介文より抜粋)
今のように物流や保存技術が発達していない時代には、大切なタンパクであった野鳥。
その猟方や、鳥との真剣な駆け引き、晴れの日の大切なご馳走として食されていた文化は、バードウォッチャーであっても、いやバードウォッチャーだからこそ、興味深く、学ぶべきものだと思います。
「残酷」「かわいそう」だけでない、「命をいただく」ということ――現代では、それを実感するのはとても難しいことだと思います。個人的には、特に若い世代に観てほしいなと思いますし、こうした映画を若い監督さんが作り上げてくれたことに、感銘を受けました。
私も近いうちに観にいきたいと思っています
なお、東京での上映のあとは、12月23日より名古屋シネマテークで上映されるそうです。
--------追記--------------------------------
知らなかった過去を知るのは大切なことであり、未来に活かすベースとなります。
この映画を見て、食料の少ない時代にかすみ網で鳥を捕らえ、命の糧として食していたことに異論を唱える方はいないと思います。
しかしその猟法は、一部の営利目的で鳥を捕らえる人間の生活の術となり、裏社会の資金源になっていた事実も知らなくてはなりません。
そして、この現代においてなお、密猟は脈々と続いていることを、多くの方に知って貰いたいと思います。
この映画は、たくさんの方に過去の事実を教えてくれる意義のある作品です。私たちはこの映画をきっかけに、身近に潜む「密猟」について学んでいきましょう。
今なお、多くの野鳥が捕らえられていることを、そして、命をかけて密猟をなくそうとする方々がいることを...。
あなたの知らない世界が、まだそこにあります。
全国野鳥密猟対策連絡会 http://www008.upp.so-net.ne.jp/mittairen/
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