大授搦(佐賀県)に行ってきました。
9月12日~14日に佐賀の大授搦に行ってきましたので、遅ればせながらご報告します。
大授搦は佐賀空港から車で20分くらいの場所にある有明海の干潟で、地元の方は大授搦というより、東与賀と呼んでいるようです。干潟の手前は「干潟よか公園」として整備され駐車場やトイレといった設備も整っています。※堤防の上も車を停められますが、数に限りがあります。
諫早の干潟がなくなった今、シギチドリの渡来数は日本最大級とも言われている注目の干潟です。
干潟の際には横一直線に低い柵がしてあるので、それより先には行けず、三番瀬のように干潟の中を自由に歩き回ることはできません。その代わりに鳥の方の警戒心は少ない印象でした。
満潮時には柵より手前まで水が来て、足下は粘っこい泥質となるので、長靴は必須です!
・大授搦探鳥のポイント
1.下準備
満潮の前3時間から干潟がなくなるまでが勝負!となるので、気象庁の潮位表で満潮時刻を調べておきます。九州北部→大牟田で"概ね"大授搦付近の潮位が調べられます。
http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/index.php
2.観察手順
このときまだ水際は遥か彼方です。ズームアイピースの望遠側が威力を発揮!
↓
下に下りて柵の手前でチェック
左右隈なく歩いて、上の写真のように柵の手前まで出られる場所から前方をチェック。
距離は横幅2㎞程ありますが、頑張れば廻れない距離ではないです。
満潮手前はシギチが水に追われてすぐ目の前までくるので、チェックした中で一番良さそうな柵の前で待つ。
※このとき無闇に動くと早々にシギチを飛ばしてしまうのでグッと我慢!
↓
シギチが飛び立ってしまったら試合終了、と思いきやここからボーナスステージ突入です☆彡
飛び立ったシギチは大抵左右それぞれの陸地の端っこに集まって休息するので、おやすみ中のシギチをそーっとスコープで観察できます。
今回出会ったシギチたち
北九州と言えば、やはりダイシャクシギの群れ。
ツバメチドリ
なぜかツバメチドリが干潟の上を飛び回り、シギチと一緒に休息していました。
満潮を過ぎ、干潟が見え出すと休んでいたシギチは、一斉に飛び立ち干潟に戻って行きます。壮観です!メインはダイゼン、ハマシギが大多数を占めます。
なんと、幸運なことに偶然スプーンにも出会えました!翌日はすごい人出に(笑)
ちゃんと嘴の先がヘラ状になってます。数年前までは、毎年のように見られていたそうです。
堤防の上でハマシギやダイゼンとともに休憩中のヘラシギ。左に3羽目くらいにいるのはキリアイです。
キリアイ
関東ではそこそこに珍鳥ですが、ここではいたって普通種。トータル十数羽は見かけました。
冬期はクロツラヘラサギやズグロカモメ、ツクシガモといった北九州を代表する冬鳥もやってくるそうです。
時期的に、アカハラダカの渡りが見られる佐世保の烏帽子岳とセットでまわれます(2時間くらい掛かりますが)。午前中とくに早朝の方が高度が低く条件は良いようです。
今シーズンはタカの渡りもシギチシーズンも終わってしまったので、来シーズンの鳥見プランに加えてみてはいかがでしょうか?
・「2014年5月号のBIRDER」に大授搦の紹介記事がありますので要チェック。
今回、車で案内していただいた上に自宅にまで泊めていただいたNさん、この旅程に誘ってくれ、飛行機など一通り手配をしていただいたYさん、大変お世話になりました。そして楽しい鳥見をありがとうございました。
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