忙しい人のための「三宅島弾丸探鳥レポート」
鳥の繁殖シーズンのこの時期、なかなか休みが連続して取れないので、一日分の休みを利用して、前日夜出、当日夜帰りの弾丸で行ってきました。初めての三宅島上陸です。
時間が限られた中で、どれだけ固有種、固有亜種、そして他ではなかなか撮影が難しいカラスバトやホトトギスを回収できるかがポイントになります。
前日22:20に竹芝桟橋を出航した船は三宅島に早朝5時に着岸します。
まずはウチヤマセンニュウを狙うため、伊豆岬に向かいます。着岸に合わせて出発する村営バスで「伊豆岬入口」下車、岬へ向かう道すがらすぐにウチヤマセンニュウ頻繁に囀ってました。
バス停から歩き出して早々にネズミモチの上で囀るウチヤマセンニュウをゲット
ウチヤマセンニュウは、伊豆岬にある灯台前の東屋からも狙えます。他に人がいなければ、ソングポストの近くで「迷彩ネット(写真はMサイズ)」を被って待つと警戒心が薄れて撮りやすいです。
他には、ホトトギスがとても撮りやすいことに驚きます。基本的に草地なので、ホトトギスがまるでカッコウのように電線(時々枯木)にとまって鳴いていて、どういうわけかあまり逃げません。本土のホトトギス撮影に苦労していたのがウソのようです。
シシトウ
のように長い嘴が特徴。そしてでかい!シチトウメジロ。
7時34分のバスで大路池に移動、池の南岸の桟橋へ下る道の途中でモスケミソサザイのソングポストがあり、バッチリ撮れました。
うーん本土のミソサザイと何が違うのでしょうか?声も同じようですし。
カラスバトは大路池全体的に声が聞かれ、姿も見られましたが、
①迷子椎のところと
②そこを過ぎて道が大路池沿い(右)と林の中へ続く道(左)に分かれてるうちの左の方へ入って少し進んだところ
がカラスバトが多い&林内が比較的開けていて、枝どまりを撮るチャンスが何回かありました。
ウ、ウーッという声が盛んに聞こえてきますが、撮影は運次第な感じ。
大路池のバス停からは飛んでるところが見られ、カメラを出してればバッチリ撮れそうな気がします。
タネコマドリはカラスバトを待っていた②の周辺でベアで頻繁に道に出てきて、撮れました。
タネコマドリ♂。成鳥なのに、嘴の根元が雛鳥のように可愛いらしい。胸の黒い帯もありません。
こちらは♀です。わりと道端をチョンチョン歩いているの見掛けました。
忘れがちなミヤケコゲラ。お腹の縦班が本土のと違う印象を受けました。
一番苦労したのが、本命のアカコッコとイイジマムシクイで、結論から言えば、アカコッコ館の水場が確実かつ無難に撮れます。
感覚としては島でメジロに次いで2番目に多い鳥な感じですが、撮るのは難しいですね。声がキセキレイの囀りに似ていて驚きました。
帰りのバスは船が出る港によって変わりますが、錆が浜の時は大路池12時33分をくれぐれも乗り逃がさないように!
バスを乗り逃がした私は、アカコッコ館の方にタクシーを呼んでもらい事なきを得ました。おかげで短い時間でしたが、アカコッコ館の水場を拝むことができました。アカコッコ館の方大変お世話になりました。次回はもっとゆっくり来ます。
今回は、店長はじめ、事前に情報を下さった方々のおかげで、何とか一通りの固有種、固有亜種を押さえられはしましたが、結論としては、
1泊だけでも泊まった方がじっくり楽しめるということです。
何より、バーダーが一人もおらず、三宅島の自然を独り占めにしている感覚がとても贅沢でした。
帰りの船の海鳥はオオミズナギばかりでなんどかハシボソが混じる程度、ベタ凪ということもあって不調でした。
島に関する詳しい情報は、
アカコッコ館のHPへ
http://www.wbsj.org/sanctuary/miyake/
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