ちどりの叫び、しぎの夢
名古屋市の藤前干潟はシギチドリが飛来する有数の干潟として知られていますが、市や国によるゴミの埋立計画が実施目前の危機に立たされていたことはご存知ですか
日本湿地ネットワーク代表の辻淳夫氏による著「ちどりの叫び、しぎの夢」をご紹介します。
ただ埋立を反対するのではなく、都市のゴミ問題と向き合って、市民一丸の行動を牽引され、国を動かし、公共事業を止めることに成功したという"国内唯一例"の全軌跡が記録されています。
活動記録というと堅苦しい印象がありますが、本書の文体はとてもやわらかで温か味に溢れていて、辻氏の人柄と干潟の自然やそこで遊ぶ子どもたちに対する思いが文章に表れているように感じます。文字の読みやすさに加えて、地図や図解、活動の様子や干潟に暮らす生きものが写真や切り絵で豊富に掲載されていて楽しく読み進むことができます。
保全活動に取り組まれている方や環境教育等の活動に携わられている方にとって必読の一冊といえます。
・「ちどりの叫び、しぎの夢」 …¥1,619+税
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