「二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ」入荷しました。
日本鳥学会前会長にしてライチョウ会議議長の中村浩志氏による、「雷鳥が語りかけるもの」に続く2冊目のライチョウをテーマとした読み物、「二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ」が入荷しました。
過酷な調査から明らかになった厳冬期の生態や、DNA解析から判明した日本での進化と絶滅の歴史、絶滅の危機が増大する中で急がれる保護事業など、ライチョウに関わる最新の情報が網羅されています。
本書を読めば、タイトルにもなっている“奇跡”が大げさでないことがよくわかります。
そもそも本来の標高よりも低い日本の山に、周辺の地形や複雑な気候が絡み合って“高山帯”が出来たこと、ライチョウと同様に氷河期に入ってきたハイマツが存在したこと、本来季節のないツンドラに適応していたライチョウが、年3回の換羽や体重の季節変動など、日本の高山に見事に適応したこと、そして最後に、自然を敬い、共存してきた日本文化があったからこそ、なのです。
文中には、2012年に長野県松本で行われた「国際ライチョウ・シンポジウム」の際に、海外の研究者が、人を恐れない日本のライチョウに大変驚いたと言う記述があります。
世界には何種類ものライチョウの仲間がいますが、人を恐れないのは日本のライチョウだけなのだそうです。
“ライチョウとともに、そんな日本文化が崩壊しようとしている”、著者の訴える危機感は多くのバーダーと共有したい思いです。
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