石垣島二泊三日弾丸鳥見ツアーレポート
先日(といっても7月14日~ですが)、石垣島に行ってきましたのでご報告します
台風直撃で飛行機が飛ばず、2日遅れての渡航。結局7月14日~16日の二泊三日弾丸ツアーとなってしまいました
せっかくの石垣島に二泊三日だけで楽しめるの?と思われるのも無理ありませんが、予想以上に充実した探鳥となりました。というのも、BIRDER誌でも度々表紙や巻頭を飾っておられる、本若博次さんに二日間みっちりガイドをしていただいたので、見たいと思っていた鳥を一通り拝むことができました
今回の台風による被害は意外と大きく、牛舎が倒壊したり、工場の壁がはがれたり、道路のあちこちに倒木があって通りづらく、中には閉鎖されている林道もありました
滞在中は幸いにも天候に恵まれ、気温は高いものの、カラッとしていて、こちらより快適でした。
というわけで、成果です。
リュウキュウアカショウビン
400mmF5.6+EOS 7D
今まで縁のなかったアカショウビンに、ようやく出会うことができましたバンナ公園を車を走らせながら探索中に車窓の真横に現れ、車の中からじっくり撮影させてくれました。
リュウキュウアカショウビン その弐
400mmF5.6+EOS 7D
タダアカショウビンではまず考えられないような、農耕地近くのススキの法面でも見られました。鳴き声はよく聞かれましたが、姿がみられるかどうかは、運のようです。
リュウキュウコノハズク
400mmF5.6+EOS 7D
ガイドさんの本領発揮です。16時くらいのまだ明るいバンナ公園で、「コホッ」と鳴き真似をすると、次々と声が返ってきました。そしてすぐ近くの木の茂みにひっそりと佇んでいる子を見つけてくれました。しかも、赤色型タイプのカキズクでした。
リュウキュウコノハズク
(TSN-774+TE-17W+RX100M2)。
デジスコ(カメラのズームはテレ端)でもパチリ。
ムラサキサギ
600mmF4IS+EXx1.4II+EOS 7D。
ムラサキサギは、こちらのアオサギほどではありませんが、水田地帯で時々見掛けました。ちなみに、アオサギも少数生息しているので、注意が必要です。頸がすらっと長く、優雅で美しい姿でした。
ムラサキサギ飛翔。
400mmF5.6+EOS 7D
リュウキュウヨシゴイ
400mmF5.6+EOS 7D
休耕田で時々頸を伸ばした姿を見掛けましたが、一度は道横の5m四方の溜池にいるところに出会い、間近で見られました。
シロハラクイナ
400mmF5.6+EOS 7D
農耕地の道端から集落まで随所で見られました。ただし、カメラを窓から出すと一目散に草むらに駆け込むので、撮影難易度高いです
ヤエヤマシロガシラ
数は少なかったですが、市街地近くの農耕地で見られました。
リュウキュウツバメ
400mmF5.6+EOS 7D
下尾筒のウロコ模様が特徴です。今回はタダツバメも一度見掛けました。
カンムリワシ
400mmF5.6+EOS 7D
夏場は、山にいるので、撮影はおろか、見るのも難しいと言われてましたが、山奥の林道脇に佇む姿を拝めました。秋から春にかけては、本土のトビのごとく見られるそうです。
リュウキュウキビタキ ♂若
400mmF5.6+EOS 7D
カンムリワシのいた林道で見られました。タダキビタキより翼の白斑が長いのが特徴です。
ツルクイナ 上♂下♀
400mmF5.6+EOS 7D
初日の夕方に休耕田で運良く♂♀見られましたが、その後、朝夕同じ場所で待ち伏せてみたものの、ついに現れませんでした。♂はバンとよく似ていますが、額の赤がよく目立ちます、というかオーラが違います
ズグロミゾゴイ
600mmF4+EXx1.4II+EOS 7D
林が隣接した農耕地の畦道で見られました。場所によっては集落でも見られるそうですが、タイミング次第のようです。
ズグロミゾゴイ
400mmF5.6+EOS 7D
こちらは成鳥。海岸近くの公園にて。
ツバメチドリ
400mmF5.6+EOS 7D
二毛作で一期目が終わった田起こし中の水田でかなりの数が見られました。
ツバメチドリ
600mmF4IS+EXx1.4II+EOS 7D
ガイドの方に600mmF4レンズをお借りして撮らせてもらいましたやっぱり大砲レンズは違いますね!重かったですが、良く写ります。
リュウキュウキンバト
400mmF5.6+EOS 7D
バンナ公園や林道等で時折見掛けましたが、止まり姿は拝めず、いつも飛び去る姿ばかりでした。次回の宿題です。
クロサギ(白色型)
600mmF4IS+EXx1.4II+EOS 7D
本土では見る機会のない白いクロサギです黒いクロサギもいますが、数は白色型の方が多い印象でした。
エリグロアジサシ
400mmF5.6+EOS 7D
今回の台風で最も影響を受けたのがこの鳥。エリグロアジサシが目の前で繁殖しているという岩礁を案内してもらいましたが、壊滅してしまったらしくもぬけの殻他の場所では遠目でエリグロとベニとクロ1羽は見ることが叶いましたが、例年より数がかなり少なかったようです。
他には、リュウキュウサンコウチョウ、イシガキシジュウカラ、リュウキュウヒクイナ、ズアカアオバト、インドハッカなど写真はともかく、見たかった鳥を一通り見ることができました。意外にも印象的だったのが、島に住むカラス(亜種オサハシブトガラス)でした。外見はハシブトガラスなのですが、かなりサイズが小さく、ミヤマガラスくらいの印象を受けましたかわいらしい
こういった発見も実際に現地を訪れないと分からないことなので、もっといろんな場所に行ってみたくなりますね
今回は車内からの撮影が主体で、機材も400mmF5.6をメインで使いましたが、所々で、ガイドの方に、ロクヨン(600mmF4)Ⅰ型をお借りして撮らせていただきました非常にブレにシビアでしたが、当たった時の破壊力は凄まじいものがありましたただし、重量も凄まじかったです
ざっとそんなところでしょうか。二泊三日にしては十分過ぎる収穫の石垣行きとなりました。とにもかくにも、ガイドをしていただいた本若さんに感謝です。
逆に、ガイドなしでは、ポイントが散在している島内での探鳥は、アカショウビン1つみるのにも苦労しそうな印象を受けました
石垣島、本当に面白い島です。次回はまた季節を変えて、せめて3泊くらいはしたいところです
ガイドの手配は、
「ISHIGAKI BIRD(本若さんのサイト)」でご確認下さい。
http://ishigaki-bird.com/index.html
もしくは、今年は3月に「ワイバード」で、本若さんガイドの与那国島ツアーが開催されていますので、来年も南西諸島ツアーがあるかもしれません。要チェックです(開催されなかったらごめんなさい)。
「ワイバード」
http://www.ybird.jp/
資料としては、
BIRDER7月号の「島」特集で石垣島がマップ付で紹介されています。
「BIRDER」の詳細はこちら
「改訂版 沖縄の野鳥」の後ろにも探鳥ポイントが出ています(探鳥地の解説はなし)。
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