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新型照準器Plover(プロバー)フィールドレポート!ハイイロチュウヒを撮る!

長らくお待たせしておりましたついに発売となりました純国産小型軽量照準器Plover(プロバー)をフィールドにて実地テストしてきましたのでレポートします。場所はハイイロチュウヒが飛び交うことで知られている渡良瀬遊水地とその周辺で、ハイイロチュウヒの飛翔姿(いわゆるトビモノ)を狙ってみました。

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●プロバーの名前の由来

レポートに入る前に、皆さんが疑問に思うであろう「プロバーってどういう意味?」というところからお答えします。プロバーとは、チドリの英名を意味します。照準器のシルエットが小さくて頭でっかちで可愛らしいチドリのスタイルを連想させることから、この名前が付けられました。

●国産照準器一の広い視野

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まずフィールドでプロバーを覗いてみて感じるのは、レンズ部が折畳式の機構のスイフトと比較すると、格段にレンズが大きく、視野が広くなったなぁという点です。スリムなスタイルのスイフトとは対照的な頭でっかちなチドリスタイルは、このレンズの大きさに起因するもの。
とはいえ、ただレンズが大きければ良いというわけではなく、レンズが大きいとその分レンズ周辺部の歪みが激しくなり、覗く角度によるズレ幅も大きくなってしまいます。
プロバーは、広い視野を確保しながら、周辺部まですこぶるフラットな視界を実現していて、覗く位置を上下左右に動かして見ても、ズレ幅はかなり少ない印象です。
視野の広さとドットの正確性がちょうど良いバランスを保っていると言えます。

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広い視野でもご覧の通り周辺まで歪みなし!嫌な色付きもなく、照準器通しての視界でも違和感を感じません。照準器のレンズはドット周辺に映り込む光もなく、快適です。

●プレートに取り付ける位置を前後選択可能

プレートにも一工夫施されています。プレートには合計三対のネジ穴が開いていて、好みに合わせて取り付ける位置を変更できるようになっています。視野をより広く確保したい場合は後ろ側に、ドットの覗く位置によるズレ幅を少なくする場合は前側に固定すると良いでしょう。実はこのプレート、スイフトにも取付可能です。

●ドットの明るさを調整可能

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今までの国産照準器コンダクターとスイフトの二機種との一番の大きな違いは、ドットの明るさが自動調光ではなく、11段階の押しボタン式で調整できるところです。ほとんどの撮影では自動調光で事足りるのですが、青空や明るい背景でのトビモノ撮影では、よりドットが明るい方が見やすいですし、逆にドットが明る過ぎて被写体が見づらいという時にはドットを暗く設定する事ができるのは心強いポイントてす。
今回は、快晴の午前中での撮影だったので、ドットの明るさを少し明る目の6、7辺りでちょうど良く感じました。余程明るい環境でない限りは、明るさマックスで使うことはないとは思いますが、どんなシチュエーションでも調整できるというのは、安心感につながります。

●ハイイロチュウヒのトビモノに挑戦!

今回の機材は、被写体との距離が遠いことが予想されるので、キヤノンのEF400mm F5.6L+EOS 7DにX1.4のエクステンダーを付けて挑みました!フォーカスは必然的にマニュアルフォーカスになります。

ハイイロチュウヒは、飛び方がフワフワとしていて、それほど撮影難易度自体は高くないものの、飛行高度が低く、突然ヨシの影から出現し、そのまま通り過ぎて離れて行くパターンが多いので、できるだけ早く存在に気付き、素早くファインダーに導入することが、攻略の鍵となります。

と言ってる間に早速雄が現れました!即座に照準器の視界に確保、カメラのファインダーに切り替えてピントを調整し、連写
オートフォーカスレンズであれば、カメラのファインダーを覗かなくとも照準器を覗いたままAFはカメラ任せで連写!という方法でも撮影可能です。ただし背景がヨシや山、林だと十中八九背景にピントをさらわれます

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今日は風が強いせいか出は悪く、距離も遠かった為、大した画像は得られませんでしたが、帰りがけにチョウゲンボウが目の前を飛んでくれました。とっさに照準器を覗きながら、AFはカメラ任せで撮影(エクステンダーは未装着)。精度の高い照準器だからこそモノにできたシーンです。

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チョウゲンボウ

時を遡って先月には、塒入りのポイントの方でも試しました。夕刻の曇り空でしたが、ドットの明るさを通常より暗く調整して、快適に使用できました。

塒入りの場所は、ヨシが高いので、ヨシに被っている間は照準器を覗きながらハイイロチュウヒを中央に捕捉しながら追尾、ヨシの切れ目に出たら、AFボタンをプッシュ&連写で撮影しました。

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メスはかなり近距離で撮影できました。

●汎用電池ながら、圧倒的な長寿命のバッテリーライフ

スイフト同様、電池のもちは圧倒的に長寿命を実現しているのも売りの1つですスイフトの場合、CR1/3Nという容量の大きな電池を採用していたのに対して、プロバーは、標準的なCR2032でありながら、スイフトに迫る電池寿命約半年(一日8時間使用した場合)を実現していますもちろんこの値は試験下での値なので、実際にフィールドで酷使した場合、この通りというわけには行かないでしょうが、いずれにせよ今までの照準器の常識を覆すものであることに変わりありません
万が一、電池が切れてしまった場合、コンビニなどでも入手しやすい電池であることも嬉しいポイントです

スイフトを使った時にも感じましたが、電池残量を気にせず撮影できるのは、本当に快適です。長寿命タイプの照準器を一度使ってしまうと、もう元の照準器には戻れません

●フィールドでの快適な使い心地を考慮

電池交換時も電池室のフタを開けやすくしたり、雨天時でも問題なく使用できるよう、防水の仕様にしたり、耐衝撃性も高めるなど、フィールドでの快適な操作性がとことん考慮されていることが分かります。

●どの国産照準器を選ぶ?

結論として、「じゃあどの照準器を選べばいいの?」という疑問がでてきますが、使い方によってオススメの照準器も変わってきます。

プロバーは、国産照準器の中では最もレンズが大きく、より視野を広く確保したい時に。加えて、ドットの明るさを調整できることから、より明暗の幅が広いシチュエーションでも最適なドット光量で使用てきる点で他の二機種より優れています。

一方で、電源のON-OFFは、△or▽ボタンを押してON、長押し約3秒でOFFのプロバーより、レンズの開閉やスイッチ1つでON/OFFが出来るスイフトコンダクターに分があると感じました。スイフトの場合は、より長寿命の電池を採用している点と収納時にレンズを畳めるところにも大きな魅力があります。

それぞれに異なる魅力がある国産照準器シリーズ。あなたはどの照準器を選びますか

照準器の徹底比較ページ

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P.S.前日の雪がまだ残っていて現地まで行きつくのが大変でした照準器に関連して、とくに冬場にぜひ揃えておきたいのが「アンチフォグアイピース」。つまり曇り止めが施されたアイピースですが、照準器を覗くとファインダーが鼻息で否が応にも曇るので装着を強くオススメします

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