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スワロフスキー新型スコープ「ATX 85」を「OM-D」で試してみました!in 舳倉島

大注目のスワロフスキーの新型スコープATX 85セットに新方式のフォトアダプターTLS APOを介して、オリンパスのミラーレス一眼カメラ「OM-D EM5」で試してみましたので、ご報告します。

Atx85omdset
スワロフスキーのELシリーズ双眼鏡にも採用され、定評のある最新技術"スワロビジョン"により一段と見え味に磨きをかけたATXシリーズ。操作性と描写力が大きく改善された新方式の一眼カメラアダプターTLS APOを介して、人気のミラーレス一眼カメラ「オリンパス OM-D EM5」を取り付けて、渡りのシーズン真っ只中の石川県舳倉島で試してきました
対物レンズは、明るさと重量のバランスが良い85㎜を選択しました。

■カメラについて

Omd

オリンパスのOM-Dは、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラです。今回の試用中も周りの人がコンパクトデジタルカメラと間違えたほど、軽量コンパクトでありながら、機能は必要十二分に揃っています。

とくに優秀な高精細EVF(液晶ビューファインダー)が備わっていることで、光学ファインダーよりも格段にピントの山が掴み易く、マニュアルフォーカスを難なく操作することができました144万ドットのEVFはヒジョーに高精細で、カメラのファインダーを通しての観察でも全く支障を感じない程でした

当然ながら、連写の速さやレスポンスの良さはコンパクトデジタルカメラとは比較にならないほど快適です

撮影前の下準備として、カメラの撮影モードを絞り優先にして、前後ダイヤルどちらかに露出補正を割り当てておくと、EVFで露出を確認しながら調整でき快適です
一点悔いが残ったのは、うっかり手ぶれ補正の設定をいじっておらず、焦点距離をデフォルトの50mmのまま使用してしまったので、補正効果が確認できなかった点です

■実写!

今回の舳倉行きでは、格段珍しい鳥は現れませんでしたが、マヒワ、アトリ、ツグミ、ジョウビタキといった定番の冬鳥たちが賑わいをみせておりました。
中でもマヒワは島中で数羽から数十羽の群れが見られ、昨シーズン見られなかった分まとめてやってきたような印象でした

今回は、実写画像をJPEG(1280x960)撮って出しそのままでご紹介致します。

_a090191 マヒワ SS1/400

_a101094 マヒワ x25 SS1/50 露出補正-0.3

見て下さいこの羽毛の一本一本の質感!そして、撮って出しそのままでここまで鮮やかに記録された色彩!!上は斜光、下は朝方の日陰のかなり暗い場所での撮影でしたが、マヒワ色をしっかり惹きだしてくれています

ざっと、撮影した画像を上げて行きます。

_a111595 マヒワ x25 SS1/200

_a101037 キビタキ♀ x25 SS1/20 露出補正-1.0

_a101291シラガホオジロ x25 SS1/320

W_a111682 コサメビタキ x25 SS1/100

T_a111699 コサメビタキ x60 SS1/15 露出補正+0.3

いかがでしょうか。観察する道具だけに留めておくにはもったいない描写力ですね

じっくり見ていくと、周辺部がやや描写があまくなる傾向があったり、逆光時に、特に望遠側で色収差が見受けられたりといった部分もありますが、逆光、斜光といった難しい光線状況でもこれだけしっかり写っていれば、十分許容の範囲内でしょう。

また、近距離での撮影だと、かなりピントが薄く、例えば、目にピントを合わせると肩羽はボケてしまったりといったことが多くありましたその分、背景は美しくボケてくれますが、鳥全体にピントを合わせたいのであれば、多少引き気味で撮った方が良さそうですそういった点では、口径の小さな65mmがどのような写りをするのか気になるところです

もうひとつ、実験的に、お決まりの鉄塔に止まるハヤブサをワイド側とテレ側で撮り比べてみました。距離が200m以上あったでしょうか、日頃フィールドでの観察ではよくあるシチュエーションです

W_a101042 ハヤブサ x25 SS1/160 露出補正+1.3

T_a101045 ハヤブサ x60 SS1/25 露出補正+1.3

空が背景なので、通常ならシルエットで黒くつぶれてしまう難しい場面ですが、EVFを見ながら露出補正を+側に補正してやれば、難なく鳥の色を引き出して撮影できますもちろんスコープの力によるところが大きいとは思いますが

今までの経験上、ズーム接眼レンズの望遠側の画質にはまったく期待をしていなかったのですが、最終日になって試しに望遠側(x60)で撮ってみると、予想外にも(?)しっかり写っていて、驚きました

ただし、望遠側はヒジョーにブレにシビアです。リモートコードを使ってもブレが収まるのを確認してシャッターを切らないと、ブレた写真を量産することとなります今回は設定不備で機能しなかったものの、手ブレ補正機能でどれだけブレを抑制してくれるか(三脚使用でも効果を発揮してくれるのか)確認したいところです

■まとめ

一眼カメラアダプターは基本的に、"写真を撮るツール"という立ち位置だったわけですが、この「TLS APO」は、アダプターをワンタッチで取り外して"観察"も快適にこなせる点で、他の製品にはない大きな魅力を感じました。

特にお勧めしたいのが、「本当はもっと観察に主軸を置きたいけれども、撮影も疎かにしたくない!」と思いつつも、荷物の関係上、双眼鏡でお茶を濁している…というような観察派の撮影バーダーです観察も撮影も余さず楽しめる、新型XシリーズスコープとTLS APOの組み合わせは、まさに理想のシステムと言えるでしょう

Atx85lens

撮って出しの実写画像と店頭で実際に新型Xシリーズスコープを覗いていただき、その実力をご自分の目で確かめてみて下さい

Iwamoto

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