ライチョウの遊ぶ楽園!「乗鞍岳」避暑兼探鳥レポート
平地は暑くて、野鳥観察には不向きなこの季節、日中の気温が13℃という雲上の楽園「乗鞍岳」に行ってきましたので、ご報告します。
前日夜8時に東京を出発、中央道を通って松本ICを下り、深夜0時頃乗鞍の観光センター前に到着、そのまま車中泊して、早朝6:10に乗鞍岳畳平行きのバスに乗ります。
バスを降りると、畳平はあいにくのガス模様。風も強く、体感温度は涼しいを通り越して「凍え」ました上下レインコートに、たまたま持っていた毛糸の耳当て帽に救われました。
気を取り直して探鳥開始。畳平の鶴が池の周りのハイマツでカヤクグリを発見。撮り逃しましたが、巣立ち雛もいました。
カヤクグリ ハイマツのところでよく見られました。「ツリリリ」と鳴きます。
事前のリサーチで大黒岳(畳平から頂上まで40分くらい)がライチョウスポットらしいということで、登るものの、鳥影なし。強風に加えて、小雨も降り出しました。
大黒岳山頂 一面のガス模様
仕方なく大黒岳を下山していると、麓のところで、ついに念願だったライチョウに遭遇しかし、距離はかなり遠くでした。
ライチョウ雄 目の上に赤い印が確認できます
「ひとまず剣が峰に登ろう!」ということで、登山道を登っていくものの、「機材を担いで登るのは無理」と、途中の肩の小屋であえなく挫折
とぼとぼ来た道を戻っていくと、登山道脇のハイマツの影でイワヒバリを発見!
イワヒバリ 結局見られたのはこの一回だけでした。ノートリです
5、6メートル先でこちらを警戒することもなく、時折ぐぜりながら動き回っていました。
ライチョウに未練があったので、再度大黒岳の麓にやってくると、今度は遠くに親子連れを発見「近くに来ないかなぁ」と待っていると、雛がヒョコヒョコとこちらに近づいてきます母親も困った様子で雛を呼んでいますが、やんちゃ坊主たちはお構いなしにこちらにやってきて、結局、手を伸ばせば届きそうな目の前を駆け回っていました
雛を呼ぶ雌
雛 お持ち帰りできそうな目の前。ノートリです
「可愛い~」と居合わせた登山客たちも大興奮でした。
その後、畳平に戻ってバスターミナルの一隅に常駐しているネイチャーガイドの方に伺ってみると、乗鞍岳には、ライチョウが全部で100羽ほどおり、大黒岳だけでなく、畳平のお花畑でも頻繁に見られているそうです。
乗鞍岳の近況 熊出没注意の文字が…
コマクサ 随所で見られました。
14:05発のバスで、乗鞍岳を後にしました。夏休み中とあって観光客も多く、バスを増発して、計6台で下っていきました。
ちなみに今回は、機材を担いで山を登る必要があり、人の往来の多い登山道での撮影となったので、三脚を広げるわけにも行かず、「フルード一脚」が大活躍してくれました特に、イワヒバリ、カヤクグリの場面ではシャッタースピードが稼げず、重宝しました。
暑い下界を避けてライチョウの遊ぶ楽園へ、車中泊強行スケジュールはオススメしませんが乗鞍温泉や白骨温泉に浸かって英気を養いつつ訪れてはいかがですか。
同行して下さったIさん、往復の車の運転始め、何から何までお世話になりました。予想以上の成果で充実した鳥見となりました
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