夏は涼しく!富士山五合目探鳥レポート
富士山五合目での鳥見というと奥庭莊の水場が有名ですが、須走口や富士宮口もなかなか楽しめる探鳥スポットです中でも"新五合目(富士宮口)"は五合目の中で最も標高が高い場所に位置する為、樹高が低く、上まで上らなくてもカヤクグリやイワヒバリといった高山帯の鳥が見られる鳥見ポイントだったりするのです
7月になると山開きとなるので、その直前に行ってきましたのでご報告します。
水場と違って木の上にとまって囀る姿を見られるのが魅力ですが、一周1時間程度の歩きとなるので、撮影機材は軽い方が良いでしょう
とはいえ手持ちだとシャッタースピードが稼げず、不安な場面もあるので、今回も「フルード一脚」が大活躍してくれました
新五合目に到着すると、一面の霧の中。しかし周囲からは、ビンズイやルリビタキの囀りがすぐそばから聞こえてきます
まずはダケカンバやハイマツの林内を歩きましたが、上記二種に加えて、メボソムシクイ、ミソサザイ、キクイタダキ、ウグイスの囀りが聞かれ、一度ウソもすぐ近くで鳴きましたが、目にすることができませんでした
ヒガラはすぐ近くにやってきます
30分程歩くと森林限界を超え、視界が開けます。そこから折り返して、今度はハイマツを見下ろしながらの上側ルートで引き返します。
上からハイマツを見下ろすので、梢の上に止まる鳥も目線より下で観察できます。
ここではビンズイがベストポジションで囀ってくれました。が、ちょうど霧が濃くなってしまい、意図せず幻想的な写真となってしまいました
同じ場所でホシガラスも何度か現れました。警戒心はあまり強くないようですが、いずれもタイミングが合わず遠かったです。空気が薄いので、追い掛ける元気も削がれます
六合目の手前でウグイスを撮っていると、突然目の前にお目当てのカヤクグリが現れ、梢で囀ってくれました。標高の高さを物語っています。
イワヒバリも現れるとのことでしたが、今回はそれらしき影が横切っただけでした。六合目から七合目に向けて少し上ると、良く見られるようです。
今回は到着が午後だったこともあり、霧の中での撮影となってしまいましたが、見るべき鳥が一通り見られて楽しめました
平地は暑いし、鳥影も薄く、見るところがないなぁと鳥見には厳しい季節ですが、涼しい高い山での避暑探鳥はいかがですか?
ちなみに、平地の気温は25度くらいありましたが、五合目は12度と涼しいを通り越して、寒かったですレインコートなど寒さ、雨対策も忘れずに用意してお出掛け下さい
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