鳥を詠む
たまには趣向を変えて、お客様である岡本昭子さんの句を紹介します。
ホビーズスタッフは教養がなく、俳句を詠むことはできませんが、こんな句が詠めたら鳥の見方も変わり、きっと楽しいでしょうね。(*^ー゚)bグッジョブ!!
ではさっそく.....
雛を呼ぶ千鳥か水浸く河原草
家の近くの浅川で小千鳥が営巣した。巣立ち後、間もないころ、またも雨が来て草が水に浸る。親鳥がしきりに鳴きながら草の上を飛んでいると、すぐに雛たちが集まってきた。安全な所へ先導して雛を抱いた。雛は体が冷えても命が危ないのだろう。
美しく鳴いて重なる恋雀
尾を立てて恋の雀となりにけり
新しき巣箱におしゃれ雀来る
雀の三句。あまりにもいい声がするので、見上げると雀が重なっていた。恋のスズメである。尾をしっかり立てて営巣のスズメは頑張っている。多摩動物園。新品の巣箱に飛び込んだのはホオジロかと思ったほど、美しかった。
営巣のロビンが見張る吾子の家
長男が渡米し、家を買い子も生まれたので、その祝いを兼ねて渡航した。到着するとロビンが庭先に出て鳴きたてた。それはさながら家を見張っている番鳥だった。ガスメーターの上で雌が抱卵していた。昔、ヨーロッパからアメリカに移住した人々がヨーロッパロビンのように赤い胸をしていることから本種を「ロビン(駒鳥)」とよんだ。アメリカンロビンは駒鶫のことで、実際には鶫の仲間である。(図鑑より)
黄菖蒲の根よりつぎつぎ軽鳧の雛
軽井沢。雲場池の岸辺に十二羽の軽鴨の雛が日向ぼっこしていた。やがて、あちこちと移動してどこかに消えた。岸に立っていると、突然、足許の黄菖蒲の根元から次々と出てきた。踏みそうだった。同人を賜って初めての秀句鑑賞に取り上げていただいた。
季節が変わったら、また紹介させて頂こうと思います。
次は秋の渡りの頃かな...
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