大洗⇔苫小牧フェリー海鳥観察ツアーに参加しました!
先週の6/9-10に「ワイバード」の大洗⇔苫小牧航路海鳥観察ツアーに参加してきましたので、ご報告します
天気は往路が霧、復路も午前中雨と生憎のお天気ではありましたが、荒れた甲斐もあって?海鳥の方は◎でした写真はハイイロミズナギドリの群れです。
毎回識別に頭を悩まされる海鳥観察ですが、今回の難敵はミズナギドリに尽きるでしょう
とくにハシボソミズナギドリとハイイロミズナギドリの識別は、案の定難しかったです
主な識別点を挙げると、
・嘴の太さは、ハシボソは細く短く、ハイイロは長くてがっしり。
・額がハシボソは出ていて、ハイイロはなだらか。
・翼はハシボソの方が短く、ハイイロの方が長い。
・翼の下面はハイイロは銀白色で、ハシボソはより暗色で明暗の境界がぼやけた感じ
とのことですが、嘴の太さは野外の観察での判断は困難、額は鳥の緊張状態によって逆立てる場合もあるので、考慮する必要があり、翼の下面の色は、とくにハシボソで個体差が大きく、中には下面全体が白くなる個体も見られるとのことで、あとは飛び方や喉の白いのが確認できればハシボソ、体型が寸胴なのがハシボソ、頚が長いのがハイイロなどなど総合的に判断する必要があるそうです
ガイドの方にポイントを丁寧に教えてもらい、「ほほぅなるほど!」と納得した上で、いざ実物を前にすると…
…えーと、やっぱり分からんという情けない有様でした。
飛び立つハイイロミズナギドリ。
頸が長く、下面の白がクッキリ。嘴も太長い印象。
ハシボソミズナギドリ(だと思う)。
ハイイロに比べて嘴が細短く、寸胴な印象。下面の白色もモヤッとしています。
海鳥観察には、とくに初心者のうちこそ、望遠鏡の必要性を感じました。今回持っていった「コーワ SV50-12」は、望遠鏡の替わりというわけには行きませんでしたが、少なくとも8倍の双眼鏡よりはでっかく見えます高倍率による手ブレも両手でしっかりホールドしてやれば、あまり気になりませんでした何より3万ちょっとというお値段が嬉しいポイント
さて、ハシボソとハイイロミズナギドリ以外には、アカアシミズナギドリ、オオミズナギドリ、フルマカモメ、コアホウドリなどの定番どころはもちろん、今回も11月の時に続いてアホウドリが出てくれました (撮り逃がしましたが、成鳥も)。
念願だったウミツバメもコシジロウミツバメとハイイロウミツバメが往復とも現れ、オオトウゾクカモメも何度か登場し、デッキのギャラリーを盛り上げてくれました
アカアシミズナギドリ
大きさや飛び方はオオミズナギドリ的で上面下面とも暗色。嘴がピンクで先が黒いのが特徴。
コアホウドリ
コンスタントに見られました。
フルマカモメ
体色や翼の白斑がオオトウゾクカモメと被るので注意。
ハイイロウミツバメ
往復とも青森沖で見られました。ノイズっぽい画像ですが、ちゃんとそれと分かります。
アホウドリ
コアホウより一回りでかく感じます。クロアシアホウに似てますが、嘴がピンク色です。
オオトウゾクカモメ
翼の白斑がポイントです。盗賊行為はダイナミックで見ものだそうです。
今回もガイドの石田さんやアシスタントの小田谷さんはじめ、ツアー参加者の方々にも海鳥初心者の私に丁寧に識別のイロハを教えていただきました。そして、小田谷さんは夜明け前から日暮れまで抜け目なく海鳥の出現に目を光らせ、ガイドしてくれましたその努力に感謝感謝です
参加されたみなさん楽しい海鳥観察をありがとうございました
ちなみに、「7月のツアー」では、コシジロウミツバメの群れや今回以上にオオトウゾクカモメに期待できるんだとか期待が膨らみますね
忘れていました。今回のツアーでの一番のベストショットは、カマイルカでした
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