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一脚の脚元に小さな三脚がついた"フルード一脚"をご紹介!

この季節、山や高原は夏鳥たちのベストシーズンとなっています先日長野県の松原湖畔に行ってみましたが、キビタキやコサメビタキが飛び交い、クロツグミやサンショウクイなど、多くの夏鳥たちと出会うことができました
また湖面ではオシドリのペアが遊び、たくさんのツバメが飛び交っていて、バーダーに誰一人出くわすことなく、のんびりと野鳥撮影を楽しめました

山の鳥の撮影はシャッタースピードが稼げず、といって三脚を立てようにも狭い山道や木道は行楽客の通行の妨げとなってしまいます

今回の鳥見行では三脚ほど場所は取らず、先端に付いた小さな三脚によって一脚よりも安定するフルード一脚561BHDV-1が大活躍してくれましたのでご紹介します。

561field2

三脚のメリットとしては、三本の脚で機材を支えるので安定した撮影ができますが、先にも言った通り広げた脚の分場所を取ることと重量が嵩んでしまう点、設営の度に脚を広げたり、高さ・水平を操作したりで時間が掛かるのが欠点と言えます

一脚は軽さと操作の迅速さで優れていますが、一本脚で支えるので、ふらついてフレームに鳥が収まらずに煩わしさを感じたり、安定性に欠けます

フルード一脚は、一脚の先端に小さな三脚を付けることで、一脚の利便性を生かしつつ、安定性を増すことができるわけです

■フルード一脚の特長

重量は1.91Kgと一脚にしては重さがありますが、先端の三脚と相まって、安定感は一脚より格段に高くなります

操作性の良さも特筆すべきポイントです
多くの一脚は小さな雲台しかついておらず、滑らかな動きとは程遠いものです。フルード一脚の雲台には、滑らかな動きに定評のある701HDVのパン(水平)方向の動作を省いたものが搭載され、脚元にはパン(水平)方向のスムーズな動きを実現するフルードドラッグ機構によって、一脚としては驚くほど滑らかに動作します。701HDV同様カウンターバランスも搭載されているので、上下左右方向ともに適度に粘りのある動画撮影にも使える動作を実現しています。

収納蒔は長さが76.5cmとやや長い点がネックですが、三脚部はロックを外して内側に折りたたむことができ、ホビーズ オリジナル三脚ケースに丁度良く収めることができます。

機材を載せた状態で自立はできませんが、付属のストラップを手首にかけておけば転倒防止にもなります。

載せる機材は今回は400mmF5.6で試しましたが、500mmズームレンズ、300mmF2.8、カウンターバランスは機能しませんが、500mm単焦点レンズでも載せられると思います。一脚よりも少しでも安定させたい場合に有効です

自立しないことから、デジスコ用途には向きません

ちなみに雲台と脚部は分離可能なので、501HDVやG2180などの雲台で組むこともできます。

■実践投入

まずは早朝の山中でコマドリ撮影に投入してみました

傾斜のある山道での撮影となりましたが、傾斜地でも脚元の三脚部とボールの機構で自由に水平を出せるので、チャンスを三脚よりも増やすことができます。山道周辺を休むことなく飛び回るコマドリを追いかけるには最適な機材と言えそう安定感は三脚には及びませんが、手持ちでは到底まともに撮影できない1/50の低速シャッタースピードでもブレを感じさせない画像が得られました

Komadori561

コマドリ EOS7D 400mmF5.6 SS1/50
※SS1/50での撮影を保証するものではありません。

次に湖に移動してツバメの飛翔写真を狙いました。

三脚ではツバメを追える範囲が狭く、手持ちでは手ブレが心配なこの場面、フルード一脚は脚が邪魔にならずに体ごと回り込めるので、ツバメの動きを広範囲に追うことができました。

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ツバメ SS1/3200

突然湖尻から飛び立ったオシドリも咄嗟にレンズを向けて撮影できました。三脚では指をくわえて背中を見送るしかないシチュエーションです。

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オシドリ♀ SS1/3200

湖畔の一周40分程の遊歩道を巡っての撮影では、持ち運びやすさが印象に残りました三脚と比べて重さもそれほど負担になりませんし、移動中もすれ違う人の邪魔になることもありません。何より鳥が出現した時にすぐに撮影に移行できるのが大きな魅力です。

あまり広くない道幅でしたが、遊歩道脇でしばらく待ち伏せしても邪魔にならず、コサメビタキが不意に近くの枝にとまった姿も写真に収めることができました。

Web

コサメビタキ SS1/1600

■こんな場面に便利!

例えば、三脚で道を塞いでしまい、度々トラブルとなっている戸隠の植物園内の木道や近年増えてきた三脚禁止の場所での撮影など、ブレは抑えたいけど、周囲に迷惑も掛けるわけにもいかない時に頼りになります

また、珍鳥の出現場所などとても三脚を立てるスペースがない時も省スペースに設営できる上、高さ2mまで脚を伸ばせるので、後方から脚立や段差を利用して一つ高い位置から狙うこともできます

車に同乗させてもらう時など、一脚なので、短時間で設営、収納でき、機材の準備に手間取って気兼ねすることもなくなります

今まで撮影を諦めていたシチュエーションで、フルード一脚という選択はいかがですか?

561bfield

紹介しておきながらなんですが、現状在庫は1個です

マンフロット フルード一脚 561BHDV-1 の詳細はこちら

Iwamoto

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