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春の渡りを先取り!In 長崎・五島福江島

月末最後の三日間、長崎県の五島列島にある福江島に行ってきました
福江島といえば、秋のハチクマの渡りで有名な探鳥地ですが、西の端に位置するだけに春の渡りも隠れたポイントなんだとか菜の花も満開で春爛漫でした
今回は観光メインの家族旅行でしたが、鳥見もしっかり楽しんじゃいましたよ

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というわけで、初日は8:30羽田発の飛行機で、長崎空港に降り立ちました。

長崎の街ではすでにツバメが飛び交っており、ソメイヨシノも八分咲き程度に咲き出していました。
観光モードで訪れたグラバー園ではグラバー邸を出たところでマミチャジナイの30羽近い群れに遭遇、しかもアカハラとよく似た声で囀っていました

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マミチャジナイ オストー邸裏手で囀る♂

その後、平和祈念公園、亀山社中近くの公園でも多数の群れが見られ、長崎市内はマミチャ祭といったところでした。

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風頭公園の龍馬像の下にもマミチャジナイが。

福江島へは高速船ジェットフォイルを利用して1時間半で到着します。船は外に出られず、鳥影も見当たらなかったので、早々に休憩モードとしました。

福江港に到着後、ホテルからの送迎バスを待つ間に、遠方をカツオドリが飛びました。幸先良いスタートです。

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カツオドリ 福江港

コンカナ王国という空港近くのリゾート施設のコテージで一泊し、翌朝はレンタカーを借りての島内めぐりです。運転は弟にお願いして、ひたすら鳥さがしに集中しました。初めは教会が見たいという家族のリクエストで、宿の方オススメの堂崎教会に向かいます。

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堂崎教会 なんて趣ある建物でしょう向かいの入り江も良い雰囲気でした。

行く途中の海岸沿いの道や堂崎教会前の入江ではミサゴが頻繁に見られました。ちなみにミサゴはその後、島内随所に出没しました。

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ミサゴ

次にシギチドリ狙いで水の入った田んぼをチェックしましたが、富江町の横ヶ倉口バス停付近に拡がる水田地帯は、コチドリのみ。大瀬崎方面の玉之浦町大宝にある水田はもぬけの殻。島の中心部にあたる二本楠の穀倉地帯は水が入っておらず、成果は上がりません

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コチドリ 富江町横ヶ倉

秋のタカの渡りのシーズンに観察地となる大瀬崎にも寄ってみました。すぐ前が断崖絶壁で、前方180度海で水平線の丸さを実感できます。ここからたくさんのハチクマたちが大陸へ旅立って行く姿を想像すると、ぜひ秋に訪れてみたいものです。

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大瀬崎

大瀬崎の手前にある玉之浦カントリーパークは野球場が2面収まる程の広い芝生広場で、周囲にはサクラが植わっています。
ここでは芝生の上で遊んでいる2羽のハクセキレイに目を向けると、片方は亜種のホオジロハクセキレイ、さらに2羽で飛び立ったムクドリのうちの一羽はギンムクドリ、ツグミと思って見てみると亜種ハチジョウツグミと、ようやく福江島の本領発揮です

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ホオジロハクセキレイ 顔が可愛いです。

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ギンムクドリ ちなみにムクドリは福江では珍鳥なんだとか。

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ハチジョウツグミ 2羽いました。ただツグミもいました。

港に戻る途中、最後に寄った福江ダムという何の変哲もないダム湖では、運よくシマアジの♂夏羽2羽と♀3羽に出会うことができました。

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シマアジ♂生殖羽(左右2羽)と♀ 福江ダム

帰りは強風で高速船が欠航になるというハプニングがありましたが代わりにフェリーで3時間かけて長崎に戻ることとなりました。出航後、入れ替わるようにチュウシャクシギの集団が島に入って行きました。期待した海鳥はオオミズナギドリが時折出るだけでした

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チュウシャクシギの群れ 福江港付近

滞在期間が一日だけで、広い島内まだまだ行きたい場所もあり、時間を掛けられなかったのが心残りですが、春の渡りの駆け出しということを考えれば、なかなかの成果ではないでしょうか

今後、4月中旬から5月上旬にかけての本格シーズンになれば、さらに渡りが盛り上がって行くと思います

福江島は島内の時間の流れが緩やかで、景観も良く、海の幸が美味しく(キビナゴの刺身と鰆の炙った刺身&伊勢海老が絶品でした)、何よりバーダーに遭遇しないというところが大きな魅力です

長崎港から1時間半というアクセスの良さも高ポイントでしたが、ジェットフォイルは風が強いと高頻度で欠航する点にご注意をフェリーの方はよっぽどでなければ欠航しないそうです。

今回は観光目的だったにも関わらず、鳥見シフトに付き合ってくれた家族に感謝です。

島時間ののんびりバーディングはいかがですか?

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※タカの渡りがメインですが、五島福江島のポイントが大まかに掲載されています。

Iwamoto

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