国産照準器「スイフト」をフィールドで試してみました!
先日、雲一つない快晴の空の下、新発売の国産照準器「Swift(スイフト)」を簡単にテストしてきましたのでご報告します。
「"Swift"と名乗るからには"アマツバメ"の飛翔に対応できるかテストせねば」と思ったのですが、季節的にまだ日本にはやってきていないので今回は対象として、直線的ながらも動きがスピーディーな"ハヤブサ"をチョイスすることにしました。
舞台は言わずもがなのハヤブサが生息する崖が迫る岩場の海岸です。
■光軸調整
初めに三脚に愛機キヤノンEOS7D+400mmF5.6をセットし、アクセサリーシューにSwiftを取り付けて、ファインダーの中心と照準器のドットとの光軸調整を実施します。
光軸調整範囲はコンダクターと同じく広範囲で、アクセサリーシューへ取り付ける角座も一体化しているため調整もスムーズに行えます。
■ドットの輝度
多くの方が気になるのは、ドットの輝度ではないかと思いますが、快晴青空バックの照準器には厳しい状況にも関わらず、ドットが空に溶け込んで見えづらくなることもなく、快適に使用できました。秋のタカの渡りでも安心して使用できそうです
■視野
レンズ部が畳めるという性質上、スイフトのレンズはコンダクターよりも小さくなっています。しかし「視野が狭く感じないか…」という心配は杞憂でした。
結局のところ、どんなに視野が広くともドットが捉えられなければ意味がないわけで、フレーム自体は小さくとも覗くとしっかりドットを視認できるスイフトはむしろ快適に感じます
■ガラス面への反射や映り込み
私自身はまったく気にはならないのですが、コンダクターを使用している方から「斜めから強い光を受けた場合にガラス面に本体が映り込んでしまい見えづらく感じる」というご意見をいただいたことがありました。
※写真はあえて現象がわかりやすいように撮影しています。
スイフトの場合は、ガラス面が後方にやや倒れるように角度がついているので、状況によっては写真のように本体が映り込むこともあります。しかしこの現象も、コンダクター以上に抑えられています。
■驚異的な電池の持ち
スイフトの魅力は何といっても、1日8時間の使用を想定して、"約1年"持つという信じられないような電池の持ちが挙げられます。
もちろん使用状況によっても変わるので、とくに明るい環境下中心で使用する方は、予備の「専用電池(CR1/3N)」を早めにご用意いただくのが良いかと思います。
いずれにせよ今までのように電池残量や充電具合を気にするストレスから解放されることで、本当の意味での"快適さ"を実感することが出来ました
■成果
ほんの1時間ちょっとの短時間の中で、3、4回程ハヤブサの飛翔を狙えるチャンスがありました。照準器を覗きながら、オートフォーカスはカメラ任せにし、とにかく、照準器のドットをハヤブサにキープさせることに集中して、撮影しました。
すぐ目の前でトビに絡んだり背景に崖や林が入ってくる場面は、ピントが合焦しませんでしたが、いずれの場面でも難なく、照準器を通してハヤブサを捉えることができました
撮れた中から、ピントが合っている一番大きく撮れたものをノートリで(リサイズ済)紹介します。
一瞬だけイソヒヨドリ♂がすぐ近くの岩場に止まってくれた瞬間を逃さずパチリもちろん、とまりものにも照準器は有効です。
そして、使い終わった後はフタを閉めるとスリムなマッチ箱サイズに早変わり収納もザックのポケットに余裕で収まります
ざっと短時間テストしてみただけですが「これなら、"Swift(アマツバメ)"も狙えそう」と手応えを感じました
シーズンが来たら改めてアマツバメも狙ってみたいと思います。
このスイフト、3月14日まで、新発売記念特価で販売中ですこのチャンスをお見逃しなく、ご検討下さいませ
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