KOWA PROMINAR500mmレンズ 試用レポート その1
いよいよ発売間近となったコーワの望遠レンズ「PROMINAR500mm」ですが、ちょっと前に試させてもらいました。
短時間で鳥も多い時期ではなかったため、動物園での試用となりましたが、その時の写真や感想を簡単に紹介させていただきます。
今回は、キャノンの一眼レフカメラに「PROMINAR500mm」のマスターレンズ(本体)+「TX10」の組み合わせですが、簡単にいえば、レンズは500mmF5.6の状態です。
しかし、取り付けたカメラは焦点距離が1.6倍となる機種であったため、実質上は800mm換算で撮影したことになります。
------------〔作 例〕-------------------------------
まず最初の対象は、割と近距離のオオワシくんです。背景に木々を入れることができたため、自然の状態に近い構図となりました。ちなみに、後ろ向きで振り返った状態です。
続いては、自由に歩き回るタンチョウです。全身が収まる距離にいないため、どうせならアップで...という状況です。背景と被写体とのコントラストに苦労しました。
お次は夢を食べるというバクに行ってみましょう。うとうとした状態で気持ちよさそうですが、自分の夢も食べるのでしょうかね?
さらに、同じ哺乳類のプレーリードッグはいかがでしょうか。危険を察知すると全員で直立状態になりますが、ここでは家族群の仲むつまじい様子が観察できました。(ぜひアナホリフクロウも一緒に放して欲しい...)
最後は、ハスの花です。ハスの実は美味しいですが、それを食べる鳥や動物もいるのでしょうか?
------------〔感 想〕-------------------------------
サンプル画像はいかがでしたか?
私の野鳥撮影歴は、観察歴と同じく29年です。当然のことながら、最初はマニュアルフォーカスで(今もほとんどマニュアルですが)、ネガやポジフィルムを使用していました。
最近は機材も進化し、とくに手ぶれ防止機能は、あって当たり前のように思っていました。
そんな状況でコーワの望遠レンズを使ってみたのですが、結論として、いかに自分が機材の進化に頼り切っていたか...ということが実感できました。
フィルム撮影の場合、フィルム自体の金額だけでなく、現像費もかかります。ですから、一瞬のチャンスを逃さぬよう、1枚1枚のシャッターを大切に切っていました。ブレや露出にも充分に注意し、撮影中は緊張の連続でしたね。
今では、誰もが気軽に望遠撮影ができる時代になりましたが、自分自身が機材を使いこなして写真を撮っているというより、優秀な道具に撮って貰っている...というケースも少なくないのかもしれません。
オートフォーカスからマニュアルフォーカスへ...というと、時代に逆行しているかのようですが、本当の写真の面白さや奥深さを改めて思い起こすことができました。
たった一度の限られた試用ですから、今回は簡単な紹介に留めたいと思います。
近いうちに350mmや850mm、またデジスコや観察用の望遠鏡としても試してみたいと思います。また、カメラ内にブレ補正機能がある機種でも試してみないといけませんね。
オートフォーカスが利かないこと、手ぶれ補正が利かない場合には手ぶれの対策(三脚や雲台選び)を整える必要があることなどから、戸惑う方も少なくないかと思います。
しかし、そのフローライトを採用したレンズ性能は素晴らしく、使用の用途も幅広いこと、また低価格であることも考慮すると、その利用価値は高いものと推測されます。
続報をお楽しみに....。
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